この記事のポイント

・グラフィックデザイナーの平均年収は539.6万円で、年齢や経験年数によって収入水準に差が出る

・年収を伸ばすには、対応できる媒体を広げることに加え、課題解決や提案など上流工程まで担える力が重要になる

・今後はWeb・UIなどデジタル領域への対応力や、生成AI時代でも価値を発揮できる企画力・説明力が求められる

グラフィックデザイナーを目指すとき、実際にどれくらい稼げるのかは気になるところです。厚生労働省のデータでは平均年収539.6万円、一方で民間調査では300万円台という数字も出ており、情報源によって開きがあります。この記事では公的統計をもとにグラフィックデザイナーの平均年収、収入差が生まれる理由、年収を上げる方法を解説します。

【年齢別】グラフィックデザイナーの年収相場

年齢区分平均年収
~19歳264.4万円
20歳~24歳344.8万円
25歳~29歳414.4万円
30歳~34歳534.5万円
35歳~39歳564.8万円
40歳~44歳617.8万円
45歳~49歳602.2万円
50歳~54歳630.7万円
55歳~59歳646.8万円
60歳~64歳479.6万円
65歳~69歳497.6万円
70歳~238.2万円

【経験年数別】グラフィックデザイナーの年収相場

経験年数平均年収
0年343.3万円
1~4年347.4万円
5~9年439.3万円
10~14年469.2万円
15年以上466.6万円

※「経験年数別の所定内給与額」を12倍した数値

グラフィックデザイナーの年収を左右する要素

グラフィックデザイナーの年収を左右する要素

ここでは、グラフィックデザイナーの年収を左右する要素を解説します。

経験年数と任される範囲

グラフィックデザイナーはアシスタントとして経験を積み、平均して2年から5年で一人前になります。独力で働けるようになるまでの期間として「2年超から3年以下」と答えた人が最も多く、最初の数年は評価が伸びにくい時期といえます。その後、デザイン制作だけでなく、依頼主へのプレゼンテーション、スタッフへの指示、スケジュールと制作費の管理まで担うようになると収入が上がります。

勤務先の業種と企業規模

勤務先は、広告会社、デザイン事務所、印刷会社、出版社、一般企業の広報部門など多様です。同じ仕事内容でも、発注元に近い立場ほど扱う予算が大きく、報酬に反映されやすくなります。企業規模の影響も無視できません。国税庁の調査では、資本金10億円以上の株式会社の平均給与は673万円、資本金2,000万円未満では403万円でした。デザイン事務所は小規模な会社が多く、規模の差がそのまま年収差として現れます。

近いデザイン職との年収の違い

近いデザイン職との年収の違い

ここでは、グラフィックデザイナーに近いデザイン職との年収の違いを解説します。

Webデザイナーとの違い

賃金構造基本統計調査では両者が同じデザイナー区分で集計されるため、job tag上の平均年収はどちらも539.6万円です。統計で見る限り、紙かWebかで生涯の収入水準が決まるわけではありません。

差が出るのは求人段階です。Webデザイナーの求人賃金は月額28.2万円で、グラフィックデザイナーの25.5万円を上回ります。デジタル領域の需要が伸びているためで、紙とWebの両方を扱える人材は採用時から有利になります。

アートディレクターとの違い

アートディレクターは、デザインの方向性やコンセプトを決め、複数のクリエイターの仕事を束ねる役割です。job tagが示す平均年収は583.3万円で、グラフィックデザイナーを上回ります。求職者が求人より多く、就職が難しい職種のひとつといえます。

job tagでは、グラフィックデザイナーが広告や宣伝の案件でアートディレクターの役割を果たすことがあると説明されています。制作の担い手から意思決定と管理を担う立場へ移るポジションであり、現実的なステップアップ先です。

職種主な担当領域年収の目安
グラフィックデザイナー広告、パッケージ、ロゴなど平面のビジュアル制作539.6万円
WebデザイナーWebサイトやアプリの画面設計とデザイン539.6万円
アートディレクター制作物全体の方向性の決定とチームの統括583.3万円

グラフィックデザイナーが年収を上げる方法

グラフィックデザイナーが年収を上げる方法

ここでは、グラフィックデザイナーが年収を上げる方法を解説します。

対応できる媒体を広げる

印刷媒体が減少する一方で、Webサイトのデザインなど活躍の場は広がっています。バナー、SNS用の画像、デジタルサイネージまで手がけられれば、依頼の総量が増え、単価交渉の余地も生まれます。IllustratorやPhotoshopに加え、Web制作の基礎知識やUIの考え方を押さえておくと守備範囲が広がり、案件が途切れにくくなります。

課題解決から関わる

見た目を整えるだけの作業は代替されやすく、報酬も上がりにくくなります。依頼主の目的や商品内容を確認し、何を伝えるべきかを設計する段階から関わると評価が変わります。とくに要件分析や他者との調整、説得といった対人スキルが高い水準で求められます。デザインの根拠を言葉で説明できる人は、次の案件でも指名されやすくなるでしょう。

独立を目指す

フリーランスの比率が高い職種である以上、独立は現実的な選択肢です。会社で実績と人脈を築いたうえで移行すれば、収入の上限を外せます。会社員のまま小規模な案件を受けて実績を重ねる進め方もあり、いずれの場合も継続的に依頼が来る関係づくりが収入の安定につながります。

バンタンデザイン研究所 デザイン・映像カレッジで学ぶメリット

ここでは、バンタンデザイン研究所 デザイン・映像カレッジで学ぶメリットをご紹介します。

現役クリエイターの指導と最新カリキュラム

講師は現場で活躍する現役クリエイターで構成され、制作手順だけでなく依頼主の要望を形にする判断の理由まで学べます。カリキュラムは毎年トレンドに合わせて更新され、グラフィックデザインに加えWebデザイン、UI・UX、3DCG、ディレクションまで対応できます。少人数クラス制とゼミで一人ひとりの個性に向き合う体制が整い、課題ごとにオリジナル作品を仕上げるため、未経験からでも実務水準へ近づけます。

企業連携で作品と説明力が身につく

デザインの仕事は、資格よりも作品と説明力で評価されます。本カレッジでは企業からの依頼を受け、企画から制作まで担う企業連携を実施しており、コンセプト設計を言語化しながら仕上げた成果が就職活動で使えるポートフォリオになります。現場実習やインターンシップから企業のスカウトにつながる機会もあり、紙とデジタルを並行して学べるため、初年度の収入だけでなくその後の伸びしろまで見据えた土台が築けます。

グラフィックデザイナーの年収に関するよくある質問

最後に、よくある質問にお答えします。

未経験からでも目指せますか?

就職に必須の資格はなく、未経験からでも目指せます。job tagのデータでは、この職業で働く人の54.5%が専門学校卒で、色彩やレイアウトの基礎とツール操作を学んでから就職する流れが一般的です。採用選考では作品の完成度と説明できる制作意図が重視されます。

フリーランスと会社員ではどちらが稼げますか?

国税庁の調査では正社員の平均給与が545万円、正社員以外が206万円と差があり、雇用されて働くほうが安定します。フリーランスは単価と受注量に上限がなく実績次第で伸びますが、まず就職して経験を積む順序が現実的です。

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