21.12.05 23.03.25 更新

【産学協同プロジェクト】“住むと泊まるの間”を体験するホテル「YANAKA SOW」に提案!ブランドデザイン事業を行う株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ様に「プロモーション映像」をプレゼンテーション【バンタンデザイン研究所】

授業/特別講師/講演会
東京校

谷中にある“住むと泊まるの間”がコンセプトのホテル「YANAKA SOW」をご存じでしょうか。

株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ様と世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnbが共同プロデュースした宿泊施設です。

今回、バンタンデザイン研究所デザイン科のメンバーが、「YANAKA SOW」のプロモーション動画を企画しました。

株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ様にお越しいただき、在校生が提案を行いました。

 

緊張の発表をダイジェストでレポートします!

 

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<チームドラミ>

1.YANAKA SOWのバリュー

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在校生「私たちはまず、YANAKA SOWのバリューについて考えました。

『個人チェックイン/アウト』で人的オペレーションを減らし、より家に近い雰囲気を味わうことができること。

また、『家具家電付き』なので、谷中に暮らす新しい日常体験を味わうことができます。

さらに、ホテル内にレストランがないため近辺の飲食店を訪れ、町との繋がりを深められます」

 

2.ターゲット

在校生「落ち着いた場所を求める若者です。コロナ禍でなかなか実家に帰れない人、

都会の喧騒に疲れた人、ノスタルジックな雰囲気を求める若者をターゲットとしました」

 

3.13の猫が滞在の方法を案内

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「YANAKA SOWは13の客室からなり、ホテルに町案内専門のスタッフ『YANAKA DIGGER』がいるのも特徴です。

そこで、13匹のお助け猫の案内動画を制作することにしました。

ホテルに着くと観光、滞在など13のテーマに分かれたそれぞれの担当猫が登場し、目的別にオススメの過ごし方を案内してくれます。

映像はシンプルな線画で猫のアニメーションを予定しています。

動画の最後まで、猫が13室の部屋の擬猫化だと悟らせないようにしたいです」

また13匹ごとのリーフレット制作も提案しました。

 

株式会社オレンジ・アンド・パートナーズご担当者様は「映像は13個作るの?」と質問。

「観光、滞在など代表的なものを2、3個ピックアップして作るつもりです。

チェックイン後のお客さまを猫と『DIGGER』が誘導するようなイメージです」と在校生。

「本物の猫を使う予定ですか?置き物を使うとなると、谷中ぎんざには、

『七福猫』と呼ばれる7匹の木彫り猫がいて、少しカブるなという印象です」と、フィードバックしました。

 

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他にカメラワークやトランジションを用いた“無駄にかっこいい観光動画”など映像テク

ニックを駆使した案も発表しました。

 

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<チームエナジィ>

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在校生「私たちが提案するのは、YANAKA SOWが提供する価値を伝えるショートムービーです。

写真好き、お酒好き、アクティブに遊ぶことが好きな若者層にリーチしたいと考えています」

内容は30~60秒のムービー。

駅で集合編、チェックインしてYANAKA DIGGERに相談編、谷中で招き猫の絵付けや和菓子教室へ編、

商店街でお買い物編、YANAKA SOWで料理&飲み会編と王道のストーリーを提案しました。

他に、「谷中」の知名度を上げるためのバズる動画を企画。

七福神のコスプレをした演者が原宿、新宿、渋谷を練り歩く様子を撮影します。

七福神のコスプレの背中にはQRコードを貼りつけ、読み取るとYANAKA SOWのPVが流れる仕組み。

 

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担当者は……「企画としては普通だなという印象です。この動画を全部観てもらえるか?と考えたときに少し難しい気がします。

チーム内に、脚本が得意な子がいればいいかもしれません。QRコードを読み込んでもらうのはハードルが高い印象です。

僕たちもQRコードデザイナーさんとお仕事をしていますが、『面白いな』くらいでは、なかなか読み込んでもらえません。

数字を上げるのは難しいと思います」と、厳しくも建設的な意見を伝えます。

 

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<ナイン・ソウ>

在校生「今回の動画を作成するにあたり、ターゲットはアートや文化、写真に興味のあるSNS好きな20代と設定しました。

問題としては、街で過ごす満足度は高いけれど、日帰りで十分でなかなか宿泊しないことです。

そこで、日帰りではなく宿泊に繋げるため、『夜も楽しめる』魅力を訴求することが大切だと考えました」

 

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在校生「企画は4つです。まずは、同棲を考えているカップルをターゲットにした『二人で暮らすリハーサル、YANAKA SOW』。

半同棲体験ができる場所として認識、利用してもらう内容です。

ふたつめは『猫の盆踊り』です。谷中のノスタルジックな夕方から夜にかけの景色を利用して、

夕方から夜にかけて行う『エモ可愛い』ダンス動画を撮ります。

三つ目は、『昼は人間、夜は猫』で、猫になった気分で谷中を深夜徘徊できる内容です。

最後の『YANAKA SOW DE ODOROUW』は、TikTokやYouTube向けの動画です。

YANAKA SOWの良さを、エモい場所、お店、景色を朝から夕方までの時間軸で、テンポよく見せていきます」とバリエーションを出しました。

 

担当者様は「『猫の盆踊り』は、騒音などの懸念があるので、難しいですね。

あと『YANAKA SOW DE ODOROUW』も内容はいいのですが……

週末になると、既にエモい写真を撮りたい人で賑わっている印象があるので、別のアプローチが望ましいです。

この中では『二人で暮らすリハーサル、YANAKA SOW』の方向性はいいと思いました。

ただ、カップルに向ける場合、言葉選びにはとても気を付けてほしいです」とアドバイス。

 

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他チームのプレゼンテーションに対しても真摯に向き合い、一つひとつの企画に対して丁寧にコメントしてくださいました。

単に企画としての面白さや、映像としての美しさだけでなく、

「映像が流れた後にどのような変化が起こりうるのか」までを見越して制作することが大事だと伝わってきました。

クライアント様からの期待感にしっかりと応えられるように、プレゼンテーションで得られたフィードバックを映像の質に反映していってくださいね!

「YANAKA SOW」の魅力を凝縮したプロモーション映像に、たくさんの期待が寄せられています!

 

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