Vantanメンズメイク部の活動をレポート!部活顧問メンズメイクアップアーティスト高橋弘樹講師によるデモンストレーションも実施!【バンタンデザイン研究所】
先日、新宿マルイ メンにて、Vantanメンズメイク部の部員がビューティアドバイザーとして店頭に立つ、
メンズコスメ・スキンケアのイベント『初めての男子メイク in 新宿マルイ メン』が開催されました。
「イベントお疲れ様でした。初めての現場派遣としては、とてもレベルの高いものだったと思います。
実は、現場の中でも一般のお客様にするヘアメイクが最も難しいです。
今回は、イベントの振り返りをしてから、メイクアップのデモンストレーションをしたいと思います!」
と、話すのはVantanメンズメイク部顧問メンズヘアメイクアップアーティスト高橋弘樹講師。
慌ただしく過ぎていった新宿マルイ メンでのイベント。
今回は、校舎でしっかりと振り返り&実技を身につけるレッスンを行っていきます。
ちなみに、Vantanメンズメイク部は、授業出席率100%のヘアメイク科の学生から、
さらに試験を通過したメンバーのみが入部できるスペシャルな部活動なんですよ!
<イベントでの学びを共有しよう!>
「私自身は、技術よりも、まずは『身だしなみ、振る舞い』がとても重要だなと感じました。
みんなは、どんなことを感じましたか?」と部長・前原さん。部員一人ひとりが意見を出し合います。
良かった点
「接客から売上げに繋げることができました!」
「お客さまの悩みを聞けて、オススメ商品を伝えられました。」
難しかった点
「接客していないときに、何をすればいいのか?探すのが難しかったです。」
「お客さまに『ファンデはどうやって塗るのか?』と聞かれて、タッチアップができないので説明がとても難しかったです!」
など、様々な意見があがりました!
また、今後の課題についても話し合われます。
「カウンセリングしていると、このブランドを付けたいとお客様がおっしゃっていても、他の製品の方が悩みに合っている、というケースがありました。
こういうケースでの提案の仕方を上手にしていけるようになりたいです。」
「値段を聞かれて、とっさに答えられないことがありました。商品のプライスリストを作って常時持ち歩くべきだなと感じました。」
前原さんは「私も部長とはいえ、経験値はみんなと同じ。今日のようなホウレンソウ(報告・連絡・相談)をこまめにしていきましょう!」と締めくくりました。
高橋講師も「現場なので、ちょっと強めに注意したこともありますが、マルイメンの方も、全ブランドの方々も、
Vantanメンズメイク部の皆さんの頑張りをとても褒めていましたよ!
時間がない中で100点の結果を出していて、よく頑張ったと思います。」と労いました。
部活後半は、お待ちかね!高橋講師によるメイクアップデモンストレーションを行います。
<メンズメイク入門>
ケープをかけてから、メイクスタート。
高橋講師「まず、モデルさんの顔を見ます。骨格を見て、このモデルさんはどこが特徴的なのか、どこを強調したいかを考えます。
これは女性モデルさんも同じですね。」
- 化粧水で、二度保湿する
「メンズメイクでは保湿がとても大切です。最初は、肌についたホコリを優しく落とすイメージで保湿します。
化粧水は二度付けしますが、特に頬や額、ほうれい線周りなどを重点的に行ってください。
アゴ、鼻などもしっかり行うと、表面が滑らかになってきます。」
- 乳液を、おでこ、鼻、右頬、左頬、アゴの5点に置き伸ばす
「モデルさんの後ろに立って、フェイスマッサージをします。中指を頬骨の下にはわせるようなイメージで。リンパを流して血流を良くします。」
- 下地をつける
「中指で塗布していきます。」
- ファンデーションを塗布していく
「今回はADDICTION(アディクション)を使います。
メンズメイクの難しさは、ファンデーションの色選びです。イメージは、地肌よりも半トーン落として選ぶこと!」
色をいくつか出して首の色と差異がないかをチェック。カラーはなじみが良くなるよう複数の色を混ぜることも。
- 薄く一層塗っていき、指で広げてスポンジで軽くたたく
塗る時のポイントは……?
「細かく点打ちしてから、面に広げていくとナチュラルな印象に。
カバーすべきところはしっかりカバーしないと、化粧感が出てしまうので注意してください!」
- ニキビ、ニキビ跡、青ヒゲのくすみにはオレンジ色のコンシーラーを塗り、塗布したらスポンジで優しくなじませていく
「隠すところは、地肌と青ヒゲの境目。ここが一番目立ちます!オレンジは肌なじみがいいのでオススメです。」
- こめかみなど、気になるパーツにもコンシーラーを塗布。綿パフでおさえてからブラシで粉をつけていく
「コンシーラーは油分が多いので崩れやすいです。なので、コンシーラーを塗ったところと小鼻にはお粉をのせて。頬はつけなくて大丈夫!」
<アイブロウ>
次に、眉毛を仕上げていきます。
「女性の眉よりも「短く」するのが鉄則です。
口角と目尻を結んだ延長線上に眉尻がくるように!太さは0.6㎜~1㎝程度を意識してください。
眉が濃い部分、眉山と眉頭に、眉マスカラをつけていきます。
毛先にだけつけるのがポイントです。濃く見える部分を軽くして、毛流れを整えていきます。」
<ノーズシャドウ>
鼻のつけねのラインにそって、ノーズシャドウを薄く入れていきます。また、骨格によってフェイスライン、チークラインにも入れます。
「色選びが重要です。ほとんど、つかないくらいの色を選んでいます!」
まつ毛の上ギリギリのところに、アイライン(こげ茶色)を引いていきます。このとき、目頭まで引かないことがポイントだそう。
奥行を出したい場合は目尻に同系色のアイシャドウを薄く入れます。
<リップ>
「リップライナーで全体を矯正すれば、全体に色をのせる必要はありません。
オススメのリップカラーは、ピンクベージュ、コーラル、ベージュ入りのカラー。イメージは、トマトケチャップを食べたときくらいの赤みです。」
リップライナーで唇の形を取ったら、綿棒でリップクリームをのせていきます。カラーをのせる場合は、とにかく薄くがポイントだそう!
最後に、モデルさんに、軽くティッシュオフしてもらい、ツヤ感を抑えます。
「これが一連のメンズメイクの流れです。メイクと合わせて、ヘアをセットしていくと、また雰囲気が変わりますよ!」とまとめました。
デモンストレーションを間近で見ていた副部長・吉田さんは
「フルメイクのフローが知れてとてもタメになりました!眉マスカラの使い方も女性とは違ってビックリです。」と感想を述べます。
副部長・潮田さん「ヒゲの青みの消し方など、男性特有の技術が知れて良かったです。
メンズメイクでは、ベース作りを丁寧にやることが大切だと分かりました。」と嬉しそう。
授業と並行して、部活でも実践的なテクニックを学ぶことで、ヘアメイクとしての技術にますます磨きがかかりそう!
発足したばかりのVantanメンズメイク部ですが、これから様々なフィールドで活躍することを期待しています!