20.12.22 23.03.24 更新

株式会社バロックジャパンリミテッド マーケティンググループ 松本つかさ様、小倉えり様による「SNSマーケティング」トークショー!SNSを集客・販促・人脈につなげる方法とは?【バンタンデザイン研究所】

授業/特別講師/講演会
東京校

ファッション学部を対象にした、特別トークショーが開催されました!

MOUSSY、SLY、riendaなど数多くの人気ブランドを手掛ける、

株式会社バロックジャパンリミテッド マーケティンググルーグより松本つかさ様、小倉えり様をお招きしました。

 

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「よろしくお願いします~!」と笑顔でご挨拶されるおふたり。SNSを集客・販促・人脈に繋げるためのポイントを伺います。

<SNS運用基本編>

まずは……SNS運用の基本フローをおさらいします。

  • ①運用のポイント!

 

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Step1 撮影(着用アイテムを決める・コーディネートを決める・撮影のコツをおさえる)

Step2 画像を加工(画像を適正サイズにトリミングする・明るさを調整する)

Step3  投稿(投稿する・Instagramで拡散する)

Step4  検証(好事例を分析する・良かったことは繰り返す!)

 

  • ②支持される投稿の編集・ノウハウ

 

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<ブランドアカウント>

松本様「ブランドアカウントは、オフィシャルアカウントとサブアカウントの双方からで発信することで、

ブランドの世界観とリアルな着こなしをユーザーにわかりやすく提案することができます。

まずは、左のOFFICIALアカウントから。

ここでは、イメージを訴求したいので外国人モデルのルックブックをアップして世界観を伝えています。

でも、ビジネスである以上売れなきゃ意味がない。なので、サブアカウントでは、ブランディングを保ちながら、

全国のショップスタッフや、モデル、インフルエンサーが着用した画像をメインに載せています。

消費者目線の洋服のコーディネートを見せていくアカウントですね。」

 

<個人アカウント>

他にも、個人アカウントでは、ブランドアカウントでは伝え切れない、デザイナー、ディレクター、ショップスタッフのライフスタイルを発信。

小倉様「デザイナーは、ブランドへの思い入れもあるし語れることも多いです。

一方的な発信ではなく、その人のライフスタイルが垣間見える、コスメなど服以外の趣味嗜好も発信することも大切になってきます。」

松本様「ブランドからの発信と、人からの発信を分けることで、フォロワーの中身も異なってきます。

どちらも重要視していて、ショップスタッフ、デザイナーなどの複数の軸で運用していくと、多くの方の心をキャッチできると考えています。」

 

  • ③写真活用テクニック

 

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松本様「次に、着用アイテムを決めて、コーディネートをして、実際に撮影します。

撮影前に、世の中的に需要があるアイテムなのかどうかはよく考える必要があります。

バッグや小物にも気を付けられているか?撮影フォーム・アングルは大丈夫か?

トレンドを入れるだけではなく、そもそも『自分らしいアイテムか』を考えることもとっても重要。

会社として売らなくてはいけない商品は、もちろんあります。

ショップスタッフ全員に着てもらって売って欲しいですが、中には、プリントTシャツがめちゃくちゃ似合わない!という人もいると思うので、

無理して着てもらうよりも、魅力を伝えてくれる人、似合う人に着せることも大事です。

アパレルメーカーだと春夏のコレクションの立ち上げは2月です。

2月からタンクトップを売るブランドもあるけれど、アウターは手持ちのものと合わせるなど、季節・気候に合っている提案をすることを忘れないでください。」

 

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小倉様「今は、『明日の洋服どうしよう?』とか『こういうコーデの時、バッグはどんなものを持つ?』といった、

細かい部分まで見る人が増えてきています。アクセサリーやバッグなど、細部までチェックしてみるといいですね。」

 

★写真活用テクニック

「ちなみに、写真を撮影するときは被写体の上下に、指1本くらいの間隔をあけて撮影すると、

サムネイルで見たときに、頭からつま先まで正方形に入ります。

編集するときは、ファッションを勉強していない方にとっての『教科書』のようなイメージでまとめていくと満足度が高くなりますよ。」

 

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★効果測定について

松本様「運用ポイントでも伝えましたが、投稿したままにせず検証を行うことがすごく大切です。

インサイトを見て良いところ、悪いところを分析してください!」

★インタラクション=アカウントに対して何かしらのアクションを起こした数

★「インプレッション」=ユーザーのタイムラインに表示された回数

★「リーチ」=投稿が表示された人数

★「エンゲージメント」=feed投稿に対して【いいね】【コメント】【シェア】【保存】された数

など、知っておきたい数字がずらり。高ければ高いほど価値があり、フォロワーの反応が良いことを表します。

松本様「『保存』は、使っている人多いのでは?リボンマークが、保存された件数です。

【いいね】は人に表示されなくなり、減っている傾向がありますね。

弊社では、お店に導入される前の商品をあえてアップして、『保存が多いアイテム』はどれなのか?とマーケティングとして活用していることもあります。」

 

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<投稿コンテンツ制作のコツとアイデア発想法>

松本様「ネタを探す方法やアイデアを発想する方法にもコツがあります。

例えば、参考にしているアカウントの関連から派生して、写真加工・撮影方法を探す方法もあります。

この方法はキャスティングにもめちゃくちゃ使えます!

新商品を30名にギフティングする場合、この関連から探していくこともありますね。他社競合リサーチは必須です。」

 

小倉様「Pinterestという写真共有サービスもオススメです。『見て・読める』ウェブマガジン化しているブランドもあります。

リファレンスを探すのにも便利!英語で検索すると精度が上がります。」

 

★フォントをいっぱい使わないことも大事!

松本様「コンテンツを作る時に意識してほしいのがフォントをしぼること。色んな種類の文字があると、ごちゃごちゃして見えてしまいます。

なので、ブランドごとにフォントを決めていて、店頭の販促物も統一しています。」

小倉様「AZUL BY MOUSSYなら、強め、クールな女性をイメージしているので文字も太く強めに。

SLYは、もう少し女性らしいイメージなので繊細なフォントにしています。」

松本様「編集にはPremiere ProやPhotoshopを使い、素人感が出ないようにしています。」

 

他にも、テキストにもこだわりが。

ウェブ販売日と店頭販売の日にちが異なる場合、必ずそれぞれの発売日を記入し、お客様が困らないようにする配慮も欠かせません。

「予約商品のお届け予定日」など、お客様が欲しい情報を明確に記載することが重要と話します。

松本様「商品クレジットの前に、コーデの詳細を入れています。

トレンドアイテムをどう着たらいいか分からない人にも伝わるように、着こなしを想像しやすい文章を心がけています。」

 

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他にも、自社の取り組みとしてTHROW by SLYの事例も紹介。

ヘアスタイリスト、スタイリスト、カメラマンの私物を入れてもらい撮影。

言葉ではなく写真を一列に並べて視感でも、しっかり表現することで、アイテムの魅力を端的に伝えられる内容に。

 

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松本様「SNSのメリットは、一投稿するだけで世界中の人に見てもらえてブランドの世界観をクイックに表現できること。

SNSはインフラなので、使いこなせていないと話になりません。」

 

<Q&A>

ここからは、学生からの質問に答えていただきます。

 

Q.就活でインスタグラムを提示させる企業が多いです。何を見ていますか?

小倉様「使いこなせているかを確認します。

アカウントを活性化させているか?ストーリーを使っているか。今の時代に適合しているかどうかを確認しています。」

松本様「質問箱は、使ったほうがいいと思いますよ!

フォロワーの方に『どういうコンテンツが見たいか?』と聞くこともできますし、コミュニケーションツールとしてもオススメです。

冒頭でもお伝えしましたが、ただ投稿するのではなく検証して分析してどうして良かったのかを繰り返すこと。

あとは、毎日動かすこと!あっという間にフォロワーがつきますし、インスタライブでもアイテムが売れるようになります。

これからの時代、もっともっとマーケットが大きくなると思っています。」と締めくくりました。

 

こうして、具体的なポイントを存分に知ることができました。

就職後はもちろんですが、在学中からブランドを立ち上げてビジネスをしている学生にとっては、

SNSコンサルティングに等しい時間になったのではないでしょうか。松本様、小倉様、ありがとうございました!

 

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