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2016.12.08東京
イベント
NYデビューを果たす、日本代表3ブランドは?
……答えは、『Asia Fashion Collection 2016(アジアファッションコレクション)』TOKYOステージのランウェイで明らかに。
2016年10月16日、EBiS303にてバンタンとPARCOが若手クリエイターのデビューを支援する取り組みAFC(アジアファッションコレクション)のファッションショーが行われました。
参加ブランドは、韓国・台湾・香港代表の3ブランドを含む、計13ブランド。
日本の10ブランドの中からは、3ブランドが選抜されます。
株式会社バンタン代表取締役社長 石川 広己
「皆さま、アジアファッションコレクションは今年で4回目を迎えます。パルコさんの多大なるご協力のもと、多くの応募がありました。今回も、スクールも年齢も関係ない勝負です。若きチャレンジャーたちが新しい時代を作っていきます。ご期待ください!」
WWDジャパン編集長代理 村上 要様
「本来ならば、国や公の組織が担うべき若手デザイナーの発掘を、バンタンとパルコがタッグを組んで行うことに感謝の意を表したいと思います。審査員は、本日参加するブランドのプレゼンを拝見してから最終審査にのぞんでいます。玉石混合ではありますが、レベルの高いブランドが集まっているなと感じています」
13ブランドのうち、バンタンデザイン研究所在校生と卒業生のコレクションをレポートします。
———— SIMANUD JAPAN
———— 斉藤 大也(バンタンデザイン研究所)
コンセプトは、ファッションの輪郭。
女性彫刻家バーバラ・ヘップワースの作品、ミッドセンチュリーのデザインに触発されたピースを発表。
コートやニットに、まるみがあってぽってりとした形のモチーフを散りばめた。
———— Fumiku
———— 林 史佳(バンタンデザイン研究所)
少し違和感のあるポップでシュールなデザインを発表した。
「ぺ」という文字を、柄に見立てて貼り付けたトップス。スカートと同じパターンで作ったバッグも。
———— SHOTARO KiSi
———— 岸 翔太郎(バンタンデザイン研究所X-SEED)
テーマは「反抗期」。ストリートをベースに、パンクのエッセンスを盛り込み、反抗期ならではの膨大なエネルギー、若さ、やるせない想いを表現。
———— BEHIND
———— 武内 明(バンタンデザイン研究所)
NYで実際に見つけたデザインを、オリジナルテキスタイルに用いた。
タイトなレザースキニー、ファスナーワンピースなどにマンハッタンのリアルなエネルギーを凝縮した。
———— EMIIWASA
———— 岩朝 恵美(バンタンデザイン研究所)
バンコク・チャトウチャックウィークエンドマーケットで得た
インスピレーションをもとに、柄と柄の関係性を追求。
ラフでけだるい雰囲気の中に、鮮烈なパンチのあるコレクションを発表。
———— EARTH CRASHER2
———— 藤木 健太郎(バンタンデザイン研究所、ここのがっこう卒業生)
スウェットやデニム、古着を再構築するスタイルを提案。
シルクスクリーンの上からリボンをたたきつけたトップスなど、カジュアルなアイテムを、自分好みに「カスタマイズ」できる自由さを表現した。
———— EVOLVE
———— 菅野 浩佑(バンタンデザイン研究所高等部)
「穏やかな闘争心」をテーマにパワードスーツやジャケットを、上質感あるベーシックな素材で提案。
「服には傷ついた心を癒す力がある」という信念のもと直線的ラインや、ボックスシルエットをみずみずしい感性で表現した。
———— DAIRIKU
———— 岡本 大陸(バンタンデザイン研究所X-SEED)
バイクが走り出す音でスタートしたショー。
「田舎から都会へ引っ越す青年」をテーマに、下着のイメージで作ったセットアップ、キャップベトジャンなどを発表。
ディティールの刺繍やモチーフにも遊び心があふれた。
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全ての発表が終了し、いよいよ表彰式です!
株式会社パルコ 執行役 ストアプランニング部ストアデザイン部担当 溝口岳様
「プロジェクトでは、若手デザイナーを世界マーケットにインキュベートしていくことを目的に進めてまいりました。それでは、NYに行くブランドを発表します。若いデザイナーたちに、最大限のエールをお送り下さい」
まずは、審査員賞の発表です。
『株式会社三越伊勢丹 婦人・子供統括部 仕入構造改革商品部 Y-A セレクト2 バイヤー 越智伸之賞』は……
≫R.Y /S.H 山田龍之介・Stella Huang
『株式会社ビームス 第1事業部 BEAMS1部 ウィメンズ課 統括ディレクター 久保田雅也賞』は……
≫EVOLVE 菅野浩佑
『株式会社TOKYO BASE STUDIOUS BUYING MANAGER 熊沢俊哉賞』は……
≫BEHIND 武内明
『FASHIONSNAP 報道部 部長 FASHIONSNAP News Department Manager 小湊千恵美賞』は……
≫Ceci Cecilia Chang
≫EARTH CRASHER2 藤木健太郎
『WWDジャパン編集長代理 村上要賞』は……
≫DAIRIKU 岡本大陸
そして、いよいよGrand Prixの発表。
1つ目のグランプリは……
R.Y /S.H 山田龍之介・Stella Huang(文化服装学院卒業生)
越智様 「ブランドコンセプトが一気通貫していました。NYではより、厳しい目で見られます。頑張ってください」
山田さん 「ありがとうございます。昨年は残念な結果に終わったので、今年こそはと思い頑張りました。NYではもっといいショーを作れるように頑張ります」
2つ目のブランドは……
DAIRIKU 岡本大陸(バンタンデザイン研究所X-SEED)
思わずモデルさんと抱き合い、涙をぬぐう岡本さん。
久保田様 「プレゼンテーションも分かりやすく、ひとつのブランドとして成立しています。おめでとうございます」
岡本さん 「素晴らしい賞をいただきありがとうございます。僕自身、上京したので心細かったりして、テーマに自分を重ねていたところもあります。大阪にいたときの仲間に支えられてここまでこられたと思います。これからも仲間を大切にしてブランドをしていきたいと思います。ありがとうございました」
そして、最後の1ブランドは……
BEHIND 武内明(バンタンデザイン研究所)
熊沢様 「プレゼンを見たときに、アイコニックな服だなと感じました。逃げ場がない強さを感じました。トレンドが変わったときに、彼女がどのようなスタイルにするのかという点にも期待を込めながら評価させていただきました」
武内さん 「素敵な賞をいただき嬉しいです。いろいろな方が協力してくれたおかげです」
小湊様 「アジアの血が流れたデザイナーは力をつけています。今回は、環境を考えた服作りをしたいというセシリアさんと、大量生産に疑問を感じ、個性を大事にしたもの作りをする藤木さんに共感し評価させていただきました。これからも挑戦していって欲しいと思います」
村上様 「デザイナーズブランドとして語られるからこそ、デザイナーの想いが重要と常日頃思っています。1年目の悔しさをぶつけてみたり、上京の不安をコレクションのシーズンテーマに重ねたり、NYで感じたことをコレクションに落としこんでみたり。選ばれた3ブランドは、ブランドたる基準を満たしていたように思います。これからも、自分の心と向き合いどうクリエイションするかが求められます。色々なことを吸収し、人間として成長していただけたらと思います」
こうして、アジアファッションコレクションTOKYOステージはフィナーレを迎えました。
次なるクリエイション発表の舞台はTOKYOから、NYへ。
世界に羽ばたく若きデザイナーたちにご期待ください。
>>アジアファッションコレクション HP
http://asiafashioncollection.com/
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