READY TO FASHION x VANTAN <おしごとラボ> 内定者×採用担当者が徹底解説!タキヒヨー株式会社様、株式会社ベイクルーズ様、株式会社ユナイテッドアローズ様をお招きし「ファッション業界就職トークセッション」を実施!【バンタンデザイン研究所】

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バンタンデザイン研究所では、自分らしいキャリアの実現を支援しています。

具体的には、スタッフとの進路相談、履歴書・面接指導、新卒採用・現場実習の紹介、そして「おしごとラボ」と呼ばれる企業さまとのコラボレーションによる就職支援セミナーです。

 

今回は2023年12月上旬に行われた「おしごとラボ ファッション業界編 内定者x採用担当者 業界就職トークセッション」をレポート。このイベントは「READY TO FASHION」様とのコラボレーションで、実現しました!

トークセッションには、タキヒヨー株式会社様、株式会社ベイクルーズ様、株式会社ユナイテッドアローズ様をお招きしました。また、採用担当者様だけでなく、内定者様もご参加されるのがユニーク!より“在校生に近い目線”で振り返っていただきます。

<1. はじめまして。3社様の企業紹介からスタート>

「ベイクルーズ、新卒採用の吉野と申します。ファッション事業においては、『JOURNAL STANDARD』、『IÉNA』『ÉDIFICE』など51ブランドを展開しています。私たちは、ファッションだけでなく、飲食事業やフィットネス事業も行う『ファッションカンパニー』です」

51ブランドはEYETHINKやLEAU、HIROBなど業態も含みます

「ユナイテッドアローズ 人事部 採用チームの佐藤と申します。ベイクルーズ様のようにセレクトショップを主軸としていますが、私たちは『ファッション小売業』であると自負しています。社是として『すべてはお客様のためにある』を掲げており、その判断軸は常にブレない会社です。1989年設立と、3社の中ではいちばん若い会社です」

また、ファシリテーターは、繊維専門商社・タキヒヨー株式会社 採用担当 森様(以下タキヒヨー・森様)。1751年創業、ファッション流通業界におけるリーディングカンパニーです。

「タキヒヨー株式会社 森と申します。2社様ともにお得意先様になりますが、それぞれの企業様ごとにカラーがあると感じています。ユナイテッドアローズさんのオウンドメディア『ヒトとモノとウツワ』では、私たちのサステナブルな生地を使った服もご紹介されるなど、お客さまはもちろん、服への愛情も感じています。ベイクルーズさんは、ものづくりにおいても、カルチャーとしての訴求を綿密に考えていらっしゃるのではないかなと感じています」

<2. まずは内定者側の目線!専門学生が、今やっておくべきことを教えてください>

ココからは、3社様の内定者さんにインタビュー!

――― 1年前、就活に対してどのように考え、動かれていましたか?

株式会社タキヒヨー内定・岩田様(以下、岩田様)「1年前は、営業か企画開発に携わりたいと思っていました。私は本日登壇の内定者3名の中で唯一、4年制の大学生です。就活は大2の夏からスタートし、12月にはコンサルティング会社でインターンしていました。事業内容は魅力的でしたが、その会社に就職するかは迷っていて、他の会社を見たいという気持ちがモチベーションになりました」

 

株式会社ベイクルーズ内定・小林様(以下、小林様)「プレス職を志していました。22年11月にベイクルーズのインターンシップに応募しましたが落ちてしまい、結構なダメージを受けました。ですが、『インターンシップに参加したときと、同じくらい経験値を積もう!』と発想を変え、他社のアパレルブランドでアルバイトをしました。『絶対にベイクルーズに入社してやるぞ!』という気持ちでしたし、服飾専門学校の入学時からベイクルーズ1本で考えていました」

株式会社ユナイテッドアローズ内定・長谷川様(以下、長谷川様)「人と話すのが好きで、販売職になりたく服飾専門学校に入りました。私も、専門学校入学時からユナイテッドアローズの販売職になると決めていましたが、いろいろな企業にエントリーシートは出していました」

――― 何社くらい、受けましたか?

長谷川様「約15社です。エントリーシートは出しましたが、半分ほどしか選考には進んでいません」

小林様「私は1社です。どうしてもベイクルーズが良かったので、もしも新卒が難しければ、アルバイトから正社員を目指そうと考えていました」

岩田様「エントリーしたのは、20社くらいだと思います。エントリーシートを提出したのは、10社くらいです」

――― エントリーシートで、特に意識したことは?

岩田様「エントリーシートでは字数が決まっている場合が多く、自分のことを全て伝えるのは難しいと考えました。なので、知り合いの社会人に文章の添削をお願いし、伝え方は意識しました」

小林様「自分のスナップを載せる欄がありました。単なるスナップ写真ではつまらないのでPhotoshopで自分の写真を5枚ほどコラージュし、世界観が伝わるように意識しました!」

長谷川様「何千人も応募者がいるので、なぜ、この業界・業種なのか?が明確に伝わるように心がけました」

――― 面接のために、準備したことは?

長谷川様「洋服が好きという目線は持っていたものの、店員としての目線が欠けていることに気が付きました。なので、別企業のアパレルブランドで2週間ほど販売員のインターンシップに参加しました。販売の楽しさや、現場感が分かったことが良かったと思います!」

――― 早くから就活を進めていた岩田さんにとって、就職の決め手は。

岩田さん「この人たちと仕事がしたいと思えたこと。憧れる目標があることが決め手になりました。また会社の規模が大きいので、『自分がやりたいことをやれないのではないか』と思っていましたが、社員の方々にアイデアを話すと『いいね』と好意的に受けとめてくれました。人だけでなく、こうした企業文化も判断基準になりました」

――― なるほど。最後に、専門学生が今からやっておくべきことを教えてください。

小林様「学業以外でも、ぜひ自分の強みを作っておくと良いと思います」

長谷川様「企業のことを知って。就活を通して、いろいろな会社を知ることができます」

岩田様「とにかく、自己分析が大切です!就職解禁日・3月1日から、短時間で浅くできることではありません。また、世の中には約367万の企業が存在するといわれています。さまざまな業界・企業が見られるのは、新卒の特権です。会社説明会に行くのがダルいときもあるかと思いますが、ぜひ、人生経験だと思って参加してみてください」

<3. 続いては、企業側の視点を研究「採用する側」の目線とは?>

――― まずは、どのような人と働きたいですか?

ユナイテッドアローズ・佐藤様「どんなにいい商品もいいブランドも、お客さまに届け、着ていただかなければ形になりません。お客さまに届けることで、結果的にその企業で働く人たちの社会的価値も上がっていきます。ですので、お客様という軸を持てる、かつ他者に対してどのように貢献していけるか?ここの軸をブラさずに行動できる人です」

ベイクルーズ・吉野様「ファッションが、めちゃくちゃ大好きというのが大前提です!また『おしゃれにこだわり楽しもう、ついでに仕事も楽しもう!』は、べイクルーズで働くパートナーの行動指針として浸透しています。ファッションが好きという熱量を活かし、お客さまが喜ぶ瞬間を作れるか?自分が働くことで価値に変換できる人、アクションできる人と一緒に働きたいです」

タキヒヨー・森様「一言でいうと、『当事者意識を持っている人』。我々は商社ですので、変な話、どこが作ったものをどこかに卸せば、仕事としては成り立つかもしれません。そうではなく、何を売りたいのか、どんな価値創造をしたいのか、徹底的に考え抜きやり切れる人。当事者として、どのような価値を作らなくてはいけないのか、考えて動ける人には自然とサポートも集まる環境です」

――― では、想像を超えてきた、面白かったなど印象に残る、エントリーシート・履歴書はありますか?

ユナイテッドアローズ・佐藤様「販売職の募集要項では、エントリーシートと動画の提出をお願いしています。限られた時間の中で、趣向を凝らしてその人らしさを表現しつつ、設問に対して的を射ていました。自己分析がちゃんとできているから、面接でどんな変化球がきてもしっかりとレスポンスしてくれました。結果、内定を出しましたが、そうした方は少ないです」

ベイクルーズ・吉野様「エントリー段階で、動画を提出していただいています。理由は、喋っている様子を見て、人となりや雰囲気を知りたいから。最近では、YouTube風の動画をあげてくれたバンタンデザイン研究所の在校生さんが、記憶に残りました。時間が経った後も思い出すので、動画も武器になり得るんじゃないかなと思います。ちなみに、ベイクルーズでは最終面接で履歴書 兼 エントリーシートをご提出いただきます。その人の個性が込められているかを見たいです。選考においては、『誰がいちばんだ』といった優劣はないと考えています」

タキヒヨー・森様「面接では、相手が何を知りたくて、自分が何を伝えたいのか整理することが大事ですよね。最近、印象的だったのは『私のいいところは……』と話し始めた人がいて、なぜその表現を使っているのか尋ねたところ、『自分には、どうしても長所や強みという言葉がしっくりこなくて』と、説明されていました。その人が言葉を丁寧に選んでいるところが、すごく素敵だなと感じました」

ユナイテッドアローズ・佐藤様「確かに、言葉のチョイスには、その人らしさが表れますよね。目立てばいい、爪痕を残せばいいということではなく、ある種のお見合いのように、企業と学生・お互いが歩み寄れたらいいですね」

――― 「話していて噛んでしまったら印象が悪い」とか、そういった表面的なことではないですよね。

ユナイテッドアローズ・佐藤様「そこは、あまり気にしなくていいと思います。面接という非日常で緊張していると思いますが、意外と面接官も緊張していたりするんですよ。もしも、質問の意図が分からなければ、適当に答えてしまうよりも、もう一回質問を聞き直しても良いと思います」

タキヒヨー・森様「同感です。私も、『対話型の面接をしたいので、スピーチコンテストではないからね』と伝えています。また、質問に対して都合が悪いからはぐらかそうとすると、相互理解に繋がらないな、とも思います」

ベイクルーズ・吉野様「その通りですね。採用担当者は、ワンシーズンで数百人と面接してますので、『本音で話していないかも?』という人は、大体分かります。なので、素直に対話することを意識してほしいです!」

――― 最後に、ファッション業界を志す専門学生へメッセージを。

ベイクルーズ・吉野様「ファッション業界を志しているのであれば、自分の受けたい会社を理解するために、ぜひお店に行ってみてください。面接していると、『ベイクルーズのお店に行ったことがないんです』という人がいらっしゃいます。私たちの業態は店舗もあるので、知って欲しいという想いもありますし、いちばんの企業研究になると思います!」

ユナイテッドアローズ・佐藤様「企業研究と自己分析につきます。なぜかというと、皆さんはブランドに就職するという感覚があると思いますが、会社の組織風土がブランドの土台となっています。その会社に入ったときに、自分の価値観と相違なく活躍できるのかどうか。どのような企業でファーストキャリアを積むのかは、とても大事だと思います」

タキヒヨー・森様「僕は、よく『就活せずに就活する』という表現をしますが、自己分析、企業研究をすることで就活のためではなく視野が広がります。また、ファッション・アパレル業界以外の企業でインターンに参加することで、『やっぱり、ファッションが好きだな!』という結論に繋がることもあると思います」と、締めくくりました。

在校生はもちろん、「READY TO FASHION」さまのサイトからエントリーされて本イベントに参加したすべてのファッション業界を目指す学生にとって、今すべきことが明確になり、たくさんのヒントを持ち帰れるイベントになりました!

登壇者の皆様、お忙しいところ、ありがとうございました。

 

 

 

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