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2013.03.27東京大阪
イベント
今回は、渋谷校で行われた修了展をレポート
まずは、インテリアデザイン基礎科修了制作コーナーへ
課題は「小さなオーベルジュ」設計。
オーベルジュとは、郊外にある宿泊設備を備えたレストランのこと!
計画地は、神奈川県の葉山に設定。4グループが立案しました。
(1) オーベルジュを開業したオーナーの設定
(2) 施設のコンセプト
(3) ターゲット設定
(4) デザイン性
(5) 模型の完成度
などが評価の対象になります
オーベルジュ内には果樹園を設け、ブルーベリー、オレンジ、りんご、チェリーなど
季節によって様々なジャムを楽しむことができます
朝食は自家製果汁100%ジュース、夕食にはジャムカクテルが振舞われるなど、
食事のメニュー、価格まで設定。茶色の木目がやわらかいオーナーの家、
緑色のカーペットをしきつめることで、自然の中に滞在しているような気分を味わえる
客室など1/50サイズで模型にしました
中村さん、古瀬さん、吉田君の作品は
「大切な故人を偲び、集まることの価値を保管する」という新しいコンセプト。
自然葬のなかでも「相模湾での散骨」に注目
敷地から葉山港までは3Km。オーナーは、相模湾海洋葬のスタッフです。
オーベルジュで、故人に対する想いや集まれる価値を高めていくことを目的としています
敷地は、富士山と散骨地を結んだ線の上に建設予定。
平安時代に富士山は天に繋がると信仰されていたことに由来しています。
石畳でできた40mの道を抜けると、お焼香スペースに。
ここでは、故人が眠る相模湾と霊峰富士を眺めることができます。
レストランは、長い木でできたテーブルを全員で囲むスタイル。
すべて床座(床に直接座るスタイル)で統一したデザインも特徴です。
植松君、高木さん、山本君チームは「親孝行オーベルジュ~巡り~」を提案。
夫婦2人でゆったり楽しめるのがコンセプト。
特に、ソヨゴという木の音と海の音が奏でるハーモニーは葉山でしか味わえない、と強調します。
部屋に入ると夫婦の写真が飾られている、という演出も。
屋根伏図、平面図など資料からも熱意が伝わってきました☆
最優秀賞を獲得したのは、笠原さん、澤君、宮崎君チーム
「家族の時間を提供するオーベルジュ」を発表。
オーナーは青山で料亭を営んできた夫婦です。
子供が独立したあとに「自分の料理でもっとたくさんの家族を幸せにしたい」という想いで開業します。
ターゲットの年収、家族構成まで資料に盛り込みました。
また、敷地内にある長い一本道も売りの1つ。
海まで続く道のりを歩きながら、生い茂る木々に雄大な山の雰囲気も感じてもらえます
客室の目玉は、中央にある囲炉裏を模したソファ。
デザインで家族の時間が増やせることを証明しました
続いては、グラフィックデザイン専攻 修了制作コーナーへ
課題は「渋谷ブランディング」。
渋谷というテーマから自由に賞品を企画します。
最優秀賞に輝いたのは、CCグラフィックデザイン専攻吉屋さん。
ハチ公前に置かれている「緑の電車」に注目。
車内をカフェとしてオープンさせるという案です。コーヒースタンドの名前は、
ハチ公にちなんだ「8」(ナイスネーミング!!)
コーヒースタンドのショッパー、パッケージデザインを手掛けました
優秀賞はCCグラフィックデザイン専攻青柳さんの「渋谷を舞台にした本のカバーデザイン」。
架空の出版社のフェアを想定し、カバーデザイン、
文庫を収納できるボックス、車内吊り広告、しおりなどを手掛けました。
「シブヨム犬」と名付けられたキャラクターも可愛いんです!!
特に、カバーデザインでは、渋谷の写真を加工したもの、
地図を血で染めたビジュアルなど、視覚に訴えるデザインが揃いました
努力賞を受賞したのはCCグラフィックデザイン専攻石橋さん。
「つくばワイナリー」というワイン会社が渋谷で仕掛けるキャンペーンポスターをデザイン。
「デザインで地元を元気にしたい」という熱い想いを形にしました
2階では、アンティークカフェのような1dayジュエリーショップが開店☆
コンセプトは「Souvenir(スブニール)」、フランス語で思い出という意味なんだそう。
ディレクションを行ったのは、ガールズスタイルプロデューサー学科の
大堀さん、田中さん、小平さん、橋本さん。
洋書の上にディスプレイされたリングやピアスは学生のハンドメイド。
価格も525円~とリーズナブルです。
また、お客さんが参加できる500円のワークショップも登場
大堀さん
「リングは、シャワーと呼ばれる土台に、
ストーンをてぐす(透明な紐)を通して直接結んでいきます。
意外と簡単なんですよ」
と説明しながらデモンストレーション。
グラスに盛られているのは、カラフルなチェコビーズ、光沢が美しいパール…
ストーンを選ぶ楽しさもあって、女性のお客さんで賑わっていました☆
他にも、円の形をしたパーツ「丸カン」を、やっとこ(矢床)と呼ばれる工具で
開けたり閉じたりさせてピアスに結びつけたり。
細かい作業に夢中になる人が続出…☆
「世界で1つだけのジュエリーが作れる」と大好評でした
また、エコバッグも販売。
この商品には、授業で学んだ「シルクスクリーン」という印刷技術が使われています。
デザインは5種類で、1個1個手作業でプリントした力作
大堀さん
「大変だったのは… ディスプレイに使った洋書を揃えること。
車で図書館を回り、全部で20冊借りてきました。
フライヤー(チラシ)も作成して、バイト先のカフェやH&Mに置いてもらいました。
Twitterで「拡散希望!!」もしましたよ。幅広い年代の方が来店してくださって嬉しいです」
と笑顔。
「将来は自分のブランドを持ちたいです。
1日限定ですが、お店を開くプロセスを経験できて、勉強になります。
現場の知識をしっかりつけて、4~5年で夢を叶えたいです。」
と頼もしい発言も。
各学科のセンスが光った作品。
クリエイションで未来を切り拓く「息吹」を感じさせてくれました