ラフォーレ原宿のPOPUPブース「THE THIRD SESSION」にバンタンOB・OGから選抜されたブランドが集結!

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1月にファッション学部のOB・OGたちが集まって行われたプレゼンテーションにて選ばれた上位者たちが、ラフォーレ原宿に期間限定で設置されたPOP UPブース「THE THIRD SESSION」にて販売を行いました。

前半3日間は在校生、後半となる2月19日からの3日間は卒業生ブランドのアイテムが並び、大盛況でした。ここではその模様をレポートします。

 

■DestinyKey

運命の鍵という意味を持つ「DestinyKey」。理想の服に出会えた時の喜びをお客さんに伝えたい、という想いが込められています。

「romantic×classical」というコンセプトで、フリルなどでロマンティックな要素をとりながらも、クラシカルに仕上げています。

シャツをカットするなど、古着をリメイクしたアイテムが中心です。ayaさんはバンタンを卒業してから1年ですが、ベテランOB・OBも多いなかで選抜されました。

 

■SAUCE WORLD

宝石をテーマにしたジュエリー・ストリート「SAUCE WORLD」を運営する村上勝也さん。グラフィックデザインやレタリングに力を入れており、3Dで絵型を作るなど、ほかのアパレルブランドにはない強みがあると語ります。

学生時代からPhotoshopやIllustratorを極めていたといい、彼もまた卒業してからわずか1年。バンタンでは講師のアドバイスが良く、芯を持った同期と出会えたことが良かったと話します。

 

■Peichi

顔や目、手などをモチーフにした個性的なアクセサリーブランド「Peichi」。ブランド名は本名の”Michi”さんから。

変わったデザインの商品は安いものが多く、金属アレルギーなどを引き起こしやすい傾向があるといい、そうした観点から素材を選び、皮膚の弱い人でも長く使えるアイテムを取り揃えています。

卒業から2年が経つ現在は、新宿のとあるモールのショップの店長として店舗運営を経験するとともに、自身のアクセサリーはネットショップで販売し、素材の輸入や店頭での販売も含め、いろいろな人の力を借りて進めているそうです。

 

<多くの人でにぎわうラフォーレ原宿>

在学中に同様のPOP UPブースを経験した卒業生によると、「コロナ前のようにお客さんが戻っている」と話しており、ここには外国人客も訪れていました。

POP UPブースではプレゼンテーションでの上位者が前方に配置されています。社会人として販売を経験した人は、売り場で自然と導線を作り出しており、ほかの卒業生のアイテムも見てもらえるように、という仲間意識も生まれているそうです。

また出店を勝ち取ったものの、売り場には訪れず「アイテムだけで勝負する」という卒業生もおり、販売戦略は人それぞれです。

 

■YOTA NAKATSU

中津さんはバンタンを卒業後、自身の名のブランド、「YOTA NAKATSU」を運営しており、イベントでは2つのアイテムを用意。ひとつはラフォーレ原宿のイベントに合わせて、スーベニアTシャツとして”LAFO-RET”とプリントされたアイテムを販売しました。

もうひとつはジップアップのベスト、中津さんのお父様が80年代に着ていたスーツから着想したトラウザーズ。生地はペットボトルの再生繊維を溶かし、ポリエステルの糸に練りこませたといい、これはサスティナブルな取り組みでもあります。

今回出店している同期の玉井さんによる「マルシェフルール」とコラボしたアイテムでもあり、ポピー柄が印象的です。

 

■Lizo Tokyo

若林さんは”Your color is beautiful.”とかかげる「Lizo Tokyo」のデザイナーで、在学中に共同でブランドを立ち上げています。東日本大震災で廃業した工場から水没した靴下を引き取り、漂白・洗浄し、ブリーチした靴下をかねてより製作し、販売しています。

Tシャツの染色には、自身がよく撮影するという青空、さらには両親の昔のヨーロッパ旅行のフィルムから抽出したカラーを使用しています。

卒業後にはアイテムを増やして展開。モヘヤとシルクの残糸を混合した素材で作ったショールには、”Enjoy your life dots!”とネーミング。「持つ人を選ぶ」と言われる石、ラピスラズリが装着されています。

素材が柔らかく、このようにスマートフォンをくるんで肩からかけることもできます。

 

SEi & Curtain Call

Asia Fashion Collection(AFC)の第1期でもある清さんが在学中から手がけているニットブランド「SEi」。

今回はそれとともに新たなブランド「Curtain Call」をお披露目。「SEi」ではハンドメイドの1点ものでしたが、既成のアイテムにニットを編み込むといった新たな商品も。プリントされた絵柄はかつて友人に依頼されて描いたものだそうです。

■fumiku

ショーウィンドウにも飾られたブランド「fumiku」。コンセプトは「現実と空想の間(はざま)」。プレゼンテーションでは見事2位を獲得し、ショーケースにも展示されました。

デザイナーの林さんは「ちょっとした違和感が、その人の魅力につながる」と考え、アイテムにも小さな工夫を取り入れています。特に生地には力を入れているそうです。

林さんは在学中、ファッション学部に所属しながら、特別クラスの「X-SEED(エクシード)」にも通っていました。そこでビジネス的な学びを得ており、また講師やスタッフの方々との出会いが今も仕事に役立っていると話します。

 

■ERIEE

安海衣里さんは『大人の遊び心』と題し、モータースポーツにインスパイアされたアクセサリーブランド「ERIEE」を製作・販売しています。

タイヤ痕ペイントを施したエコバック、ゴールライン柄のイヤリングなど、遊び心が盛りだくさんのアイテムが並びます。

レッドブルやマクラーレンといったF1マシンのカラーを取り込んだスマートフォンショルダーは、男性が身に着けることも想定している、とのこと。

安海さんは講師として、後輩の指導にもあたっています。卒業後は「ワクワクに正直になり、やりたいことをやってみる」というスタンスでやってきたそうです。

 

■Dear Episode

プレゼンテーションで1位を獲得したのは、原さんによる「Dear Episode」。10年にわたりブランド「old honey」を運営してきましたが、こちらは今年1月にローンチしたブランドです。

古着の持つエピソードを生かせるように、ベースとなったアイテムも示す形でリメイク。ドレス、トップス、レギンスなど7つのアイテムを揃え、メンズでも着用できるユニセックスもあります。

原さんもまた卒業生かつ、講師でもあります。就職せずにブランドを続けてきたことから、その秘訣を伝えており、このPOPUPブースには「後輩たちのお手本に」という意識で臨んだそうです。

 

バンタンのファッション学部では、在学中にマイブランドの制作を行いますが、卒業後も在学中のコネクション、さらには卒業後の仕事などを通して培った能力を生かして、それぞれが発展させています。バンタンではこのような卒業生のサポートも行っています。

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