21.03.26 23.03.24 更新

5 DAYS LIMITED!ラフォーレ原宿2Fに、在校生ブランドがポップアップストアを展開。DEN、LIZO、SAUCE WORLDの2021S/Sをチェック!【バンタンデザイン研究所】

授業/特別講師/講演会
東京校

バンタンデザイン研究所では、在学中からプロとしての経験を積む、産学協同プロジェクトを実施しています。

今回レポートするのは、学内審査を勝ち抜き、晴れてラフォーレ原宿へのPOP UP STORE出展を勝ち取ったブランドたち。

基礎科(1年)生がデザイナーを務める6ブランド、本科(2年)生がデザイナーを務める6ブランドが、

ラフォーレ原宿2Fの「THE THIRD SESSION」にお目見え!!!

2021年、3月3日~7日に開催されたポップアップストア初日の様子をお伝えします。

 

 

<paporin/@__paporin.official__>

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デザイナーは1年生佐藤さん。「学内で、講師にプレゼンした時はアイテムが少なかったので、数を増やしました。

おススメは、紫色のトップスに柄物のシャツをリメイクしてつけたシャツ(7,150円)。ルックブックでもモデルさんに着用してもらったお気に入りです」と笑顔。

集客については、気になるインフルエンサーにDMをしたそう。「20人くらいに声をかけました。

お越しくださったら、ブランドオリジナルステッカーとトートバッグをお渡しする予定。今回、目指しているのはアイテムの完売です。

しっかりと売ることに専念します」と、目標も明確。

 

 

<ESPLENDOR/@_.esplendor._>

「10代から20代後半に向けたブランドです。エスプレンダーは、スペイン語で輝く、という意味。さざれ石やパールを使ったオリジナルアクセサリーを作りました」

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と、デザイナー我妻さん。「1日に3個は売りたいですね。値段もリーズナブルなので、たくさんの人に手に取ってもらえたら」と語ります。

今後は、ネット販売も行う予定。プロジェクトの手応えを聞くと「実際にお客さまと話をして接客できるのは、店舗を持たないとできないこと。

バンタンデザイン研究所に入っていなければラフォーレの出展もできていないと思います。なので、とてもいい学びの機会を得ました」と話します。

 

 

<SAUCE WORLD/ @sauceworld_official>

オリジナルワッペンが目を引くカットソーやスウェットトップスを手掛けるのは、SAUCE

  WORLD。「洋服は単体で完成するものではなく、人がまとって意味を成すもの。まるで、ソースのような存在です。

HIPHOPでは、SAUCEというスラングには『自信に満ち溢れた格好よさ』という意味があります。

そのダブルミーニングで、ソースワールドにしました」と、デザイナー村上さん。

デザインのこだわりは「ゲーム機が、そのまま描かれたスウェットを着ている方を見たんです。でも、あまり格好いいデザインじゃなくて。

なので、レトロなゲームの世界をもう少し洗練されたデザインで洋服に落とし込んだら売れるのでは?と思ったんです」と、着想源を明かします。

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前回行われた渋谷PARCOのPOP UP STOREにも出展し、約5万円を売り上げた実績も持ちますが、

入学当初、ブランドを手掛ける気は皆無だったそう。「自分でブランドができるなんて考えもしていませんでした。バンタンデザイン研究所に入って、

実践的な課題を与えてもらったので、始めることにしました。同級生が頑張っているから自分のモチベーションも上がったし、手抜きはできないと思います。

就職をしても、この形態なら続けていけます」と、継続にも前向き。

 

 

<DEN/@den_tokyo>

学内プレゼンテーションを1位通過したのがDEN。

GAMAGUCHI CHAIN BAG(14,300円)、GAMAGUCHI POCHETTE(11,000円)、STRAPPED PURSE(6,600円)を、

最も目立つスペースで販売することに。

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デザイナー松本さんは「2019年にラフォーレ原宿に出展したときはラフォーレの雰囲気に寄せすぎてしまい、自分の好きなものを提案できませんでした。

その反省を踏まえて、今回は自分の好みや今の気分を全面に押し出しました」

問屋で皮を買い付け、ハンドメイド。一点あたりの制作時間は、約半日ほどだそう。「もともと、父が独学でレザークラフトをしていて、その影響を受けました。

色は、ベーシックなブラック、シーズンテーマのグリーンで2色展開しています。

プロモーションは、ブランドイメージに合うインフルエンサーさんに商品を提供して着用画をアップしてもらいました。DMや問い合わせも増えていて、

手応えを感じます。各色3個ずつ作っているので、すべて売れたらいいな」と心境を語ります。

 

 

<old honey>

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OGデザイナー原まり奈氏が手掛けるold honeyはシーズンを問わず、これまでのコレクションを展開。講師も務める原さんは、

学生たちのポップアップストアについて「前回よりも、全体のレベルは格段に上がっていますね。お店としても、すごく面白くなっています。1年生も鋭いコが多い。

予算や、コロナ禍で、できることが制限されている中でも、自分の長所を見つけてそれを伸ばすことに長けているコが多いです」と評価します。

 

 

<LIZO/ @lizo_tokyo>

2019年ラフォーレ原宿、2020年渋谷PARCO、とポップアップストア企画では必ず出展権を獲得しているブランドLIZO。

染め師の外園さんと、ディレクター若林さんが手掛けるブランドです。「シーズンごとにテーマを設けていて、2021SSのテーマは『CROSS A BORDER』。

学生運動からインスパイアされたコレクションには、現実と理想、子どもと大人の境界線など複数のニュアンスを込めています」と若林さん。

いちばんの売れ筋はソックス。廃棄予定だった綿ソックスを工場から直接買い付け、外園さんが染色します。

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出展を重ねて得られた経験について聞くと「接客は確実にスキルアップできていると思います。初回は、コンセプトからブランドの背景まで、

3分くらいかけて、お客さまに話していました(笑)決して悪いわけではありませんが、時間が無い方もいるし、他のブランドを見に行ってしまったりします。

なので、出来る限り端的に伝わるような接客が自然とできるようになりました」

相互フォローしている方にDMし、ブランドとしてのコミュニケーションも積極的に取るLIZO。ブースは常に盛況で、多くのお客さまが商品を手に取っていました。

他にも、LITTLEMAINANA (@lmn_tokyo)、EDIT(@edit_tokyo_)など注目ブランドが出展し、着実に売り上げを伸ばしていました。

 

 

さすがはZ世代、SNSでのPRはお手の物。

また、出展を重ねているブランドほど、肌感覚でビジネススキル、接客スキルに加えて、独自の「売れる方程式」を築いていました。

蓄積したノウハウは、これからのファッション業界でのキャリアに必ず活かされますね。

 

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