美容部員が、百貨店や化粧品専門店などでお客様のカウンセリングを行いながら、
その人に合ったスキンケアやメイクの方法・商品を提案している姿は、とても美しいものです。
ビューティーアドバイザー(BA)とも呼ばれる彼らの仕事内容や1日の流れは、どのようなものになるのでしょうか。
また、ビューティーアドバイザー(美容部員)になる方法やキャリア・年収・将来性について詳しく紹介します。
ビューティーアドバイザー(美容部員)とは
百貨店などの化粧品売り場で基礎化粧品やメイクアップ用品を販売するため、
お客様の相談に乗ったり、アドバイスをするのがビューティーアドバイザー(美容部員)です。
年齢や肌質などを考慮して、その人に合ったスキンケアやメイクの方法はもちろん、それにふさわしい商品を紹介する化粧品販売のプロです。
ビューティーアドバイザー(美容部員)の仕事内容
ビューティーアドバイザー(美容部員)の仕事には、カウンセリングの他にも、こなさなければならないことがたくさんあります。具体的には、次の4つの仕事に分けることができます。
販売・接客
ビューティーアドバイザー(美容部員)は、百貨店の化粧品売り場や化粧品専門店、ドラッグストアなどに勤務して、
そこを訪れるお客様の対応を行うのが基本の仕事です。
スキンケア用品や化粧品、ヘアケア・ボディケアアイテムなど、ビューティー関連のアイテムはとても数が多いものです。
そのような中から、どれを買えばいいかわからず困っているお客様がいたら、悩みを聞いて商品をすすめたり、
化粧品の使い方について具体的に説明します。
ビューティーアドバイザー(美容部員)は、お客様とのやりとりが大切なので、コミュニケーション能力が必要な仕事といえます。
カウンセリング
化粧品コーナーでよく行われているのが、ビューティーアドバイザー(美容部員)によるお客様のカウンセリングです。
お客様の肌の悩みや状態について丁寧にヒアリングしながら、美容機器を使って肌状態を測定することもあります。
それらの結果から、どんなスキンケアが必要なのか、メイクアップ用品はどんな色や使い方が合っているのかを専門的にアドバイスします。
商品の陳列・管理
ビューティーアドバイザー(美容部員)は、化粧品売り場で華やかに活躍しているイメージがありますが、実際には地味な作業もあります。
そのひとつが、商品を陳列したり、在庫を確認したり、棚卸を行うなどのバックヤード業務です。
化粧品が大量に入った箱をお店まで運んで商品棚に並べる業務は力仕事でもあります。
また店頭でお客様にチラシを配ったり、お客様に渡すサンプルを袋詰めしたり、お客様に手紙を出すなどの業務もあるでしょう。
さらに、店頭で使うパフやブラシなどのメイクアップ用品をきれいに洗うなどのお手入れも行わなければなりません。
売上管理
売上管理をはじめとした経理業務もあります。各店舗で決められた売上目標を達成できたかどうか確認し、
それに届かなかった場合はどのような対策を行って売上を伸ばすべきか考えることもあるでしょう。
ビューティーアドバイザー(美容部員)の1日の流れ
午前中の仕事
朝出勤したら、まずは開店の準備を行います。店舗の掃除を行い、商品がきれいに陳列されているかを確認し、
お客様が商品を手にとりやすいように並び直します。
夏なら紫外線ケアアイテムを、冬なら保湿アイテムを店頭のよく目立つ場所に並べるなど、季節にあわせて店頭に陳列するアイテムを変更します。
開店後は、お店に訪れたお客様に声をかけたり、レジでの会計対応を行います。
お客様が少なく空き時間ができた場合は、在庫チェックなどのバックヤード業務を行うこともあるでしょう。
午後の仕事
スタッフと交代で1時間程度の昼休憩をはさんだら、午後も引き続き接客業務を行います。
平日なら夕方頃から仕事終わりの会社員などが来店するようになり、お客様の数が増えます。
週末も午後からお客様がぐっと増えるので、接客対応を行います。カウンセリングを希望する方がいたら、悩みを聞いてアドバイスします。
開店から出勤する早番のシフトなら、退勤時間は夕方頃です。
閉店まで勤務する遅番のスタッフに引継ぎを行って、その日の仕事は終了となります。
繁忙期やスタッフが少ない日などは、朝から一日中お店に出て接客業務を行う場合もあるでしょう。
ビューティーアドバイザー(美容部員)のスケジュール例
あるビューティーアドバイザー(美容部員)のタイムスケジュールは以下のような感じになります。
9:30 出社
メール確認後、店内掃除などの開店準備
10:00 開店
接客業務を行います。
10:30 在庫確認
まだお客様が少ないうちに、在庫確認を行います。
13:00 昼休憩
来客状況にあわせて、昼休憩をとります。
14:00 接客業務
午後も引き続き接客業務を行います。
19:00 退社
遅番のスタッフに引継ぎを行ってから、退社します。
ビューティーアドバイザー(美容部員)のキャリア・年収について
ビューティーアドバイザー(美容部員)は、どのようなキャリアステップを踏んでいくのでしょうか。
目安となる年収と併せて見ていきましょう。
ビューティーアドバイザー(美容部員)になってから3~5年目は、販売スタッフとして働くのが一般的です。
日々接客業務を行いながら、メイクアップやスキンケアの知識を学び、技術を磨きます。
年収の目安は300~500万円程度といわれています。
6~10年目になると店長としてのステップアップが期待できます。
1店舗を任される責任者となるので、やりがいを感じられるはずです。
この頃の年収イメージは、500~800万円程度でしょう。
その後、11年目以降になれば、新人研修を行うトレーナー、エリアをまとめるエリアマネージャー、
ブランドの本社へ移動のように様々な形でステップアップできる可能性があります。
より経験を積んで昇進することができれば、年収800万円以上も夢ではないかもしれません。
ただし、これらのステップアップをするためには百貨店就職ではなく、ブランドへの就職が必須になります。
これまでの知識や経験を大いに活かして活躍しましょう。
ビューティーアドバイザー(美容部員)になる方法
ビューティーアドバイザー(美容部員)になるために必要な資格はないため、意欲があれば誰でも目指せる仕事といえます。
しかし、ビューティーアドバイザー(美容部員)は知識や経験の有無で就職先や将来のキャリアステップが変わってきます。
ビューティーアドバイザー(美容部員)の就職先として、主に百貨店と化粧品ブランドの2つがあります。
百貨店に就職する場合は、百貨店の販売員として長く勤めることになるので、化粧品以外の売り場を任されることもあります。
一方、化粧品ブランドに就職する場合は、未経験では難しいでしょう。
就職することができれば、化粧品売り場から本社に異動して、化粧品開発やブランド担当のメイクチームに配属される可能性もあります。
本社への異動の際には役職がつくことも期待できるため、満足のいくキャリアアップを目指せるでしょう。
ビューティーアドバイザー(美容部員)のやりがい
ビューティーアドバイザー(美容部員)になりたい人は、メイクやコスメが好きな人が多いのではないでしょうか。
常にコスメに囲まれて仕事ができることは、コスメ好きの人にはうれしい環境でしょう。
また、最新のコスメをいち早く手にできるため、最先端のトレンドに触れられるメリットもあります。
そして、ビューティーアドバイザー(美容部員)のいちばんの仕事は、接客やカウンセリングです。
お客様とのやりとりを通して、キレイになりたい人をサポートすることは、大きなやりがいになるでしょう。
ビューティーアドバイザー(美容部員)の大変なところ
ビューティーアドバイザー(美容部員)として大変なこととして挙げられるのは、週末や祝日に出勤して平日が休みになることです。
平日に休めることはメリットに感じる場合もありますが、週末が休みの友人と一緒に遊べないなどのデメリットを感じることもあるかもしれません。
また、商品入荷の際や在庫管理などでは、意外と力仕事が多いという面もあります。
ビューティーアドバイザー(美容部員)の将来性
業界全体で見ると、化粧品業界は安定した売り上げがあるといわれています。
近年は男性向けコスメの需要が増えたり、原材料にこだわった化粧品ブランドが登場するなど、求められる商品も幅広くなっています。
それらの化粧品は、ブランドストーリーや肌へのやさしさ、機能性の高さなどをしっかりと伝える必要があるため、
ビューティーアドバイザー(美容部員)の存在がより際立ってくることは間違いありません。
ビューティーアドバイザー(美容部員)を目指すなら専門学校で学ぶのがおすすめ
ビューティーアドバイザー(美容部員)になりたい方は、専門学校で化粧品やメイクの専門知識を学ぶのがおすすめです。
同じ夢や目標を持った仲間が集まるので、お互いに刺激を受けながら励まし合うことで、切磋琢磨をしながら夢を目指していけるでしょう。
また、専門学校では、個人のレベルにあわせて学ぶことができるうえ、講師による添削など的確な指導を受けられるので、
確実にスキルアップできることも魅力です。
ビューティーアドバイザー(美容部員)は、メイクが好きな人にピッタリ
ビューティーアドバイザー(美容部員)の仕事は、メイクやスキンケア、おしゃれが大好きな人にふさわしい職業です。
常にビューティー業界の最先端に携わることができるため、刺激にあふれる毎日を送れるでしょう。
また、人に喜んでもらうことが好きな人や、人をキレイにすることに喜びを感じる人にも、ビューティーアドバイザー(美容部員)が向いています。
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