5月31日、ファッションデザイナーのDAIRIKUさんこと、
岡本大陸さんによる講演会が行われました。
バンタンの卒業生でもあるDAIRIKUさんの学生時代から
現在の活動についてを幅広くお話していただきました。
高校を卒業後、バンタンデザイン研究所大阪校に入学したDAIRIKUさん。
大阪校の近所にはアパレルショップの路面店がたくさんあり、よく学校の帰りに見に行っていたと話します。
「自身のブランドのコンセプトとシーズンテーマが繋げられない」というメンバーの悩みに、
DAIRIKUさん自身の経験談を伝えてくださいました。
DAIRIKUさん
「僕も、1,2年生の頃はブランドのコンセプトなどもなかなか深めることができなくて。
上手く説明できなかったこともありました...
色々悩みながらも、大好きな映画や音楽から着想を得て、
「ルーツやストーリーが感じられる服」をテーマに制作していました。
恐らく皆さんも学校で様々な経験を経て好きなものも興味も変わって行くと思うので、
色んなコンセプトを試してみることが大切かもしれないです。
見えているようで見えていない一つの軸を見つけられたら、
ぶれないコンセプト作りができるかもしれません。」
DAIRIKUさんは学生時代、縫製工場に足を運んだり、
ウールの産地を見に行ったりと様々な場所に足を運んでいたそうです。
DAIRIKUさん
「ブランドが大きくならないと中々工場などは動いてくれないことが多いですが、
ブランドの初期段階は自ら足を運んで熱意を伝え、
作り手とコミュニケーションを取ることが重要になってくると思います。」
実際の現場経験を詰みながらバンタンに通っており、
現場に専念した方が良いか悩んでいるメンバーからの質問には、DAIRIKUさんはこう問いかけました。
DAIRIKUさん
「ファッションとか専門分野って、現場の経験も重要になってくると思うのですが、
実は学校でしか学べないこともたくさんあると思うのです。
あくまで僕の考えですが、自分の服とは、自分自身が何者なのかという追求や、
自分が感じていることから絞り出したものから作り上げられると思っていて。
そういった意味では、現場で実践経験を積むことも大切ですが、
同じ夢を追う友人と服について話すような、
リラックスした環境でしか感じられないことや、得られない感情ってあるかなと思います。」
これから夏休みを迎えるメンバーには、
ブランド設立に向けてこの夏の過ごし方のアドバイスがありました。
DAIRIKUさん
「自分の作りたいものをイメージして、工場や産地などをぜひ見に行ってみてください。
他にも、色んなお店に服を見に行ったり、本や映画や漫画などにもたくさん触れて、
自分の中の引き出しを増やすことを夏休みやってみてもいいかもしれません。
何か一つでも、自分の中に落とし込めるものを見つけられると有意義かもしれません。」
卒業後、自身のブランドを構えるDAIRIKUさんに、
メンバー達からの質問も多数寄せられました。
DAIRIKUさんのお話は、今後のメンバー達の学生生活にヒントを与えてくれるでしょう。