「年度末制作展」直前、メディアヘアメイク総合2年次の特講をレポート。「Personal Energy」をテーマにショーを制作【バンタンデザイン研究所】
「年度末制作展」直前、
メディアヘアメイク総合2年次の特講をレポート‼
バンタンデザイン研究所の特徴は、業界で活躍するプロフェッショナルによる「実践教育」。
在学中から、広告やファッションショーで活躍する現役プロフェッショナルが、実践的な技術や、業界のトレンドを教えます。
今回レポートするのは、メディアヘアメイク総合2年次 ヘアメイク選択が参加した、「年度末制作展」直前の特別講義。
指導するのは、ヘアアーティストKIYO IGARASHI(SIGNO)講師、
メイクアップアーティストNAOYUKI WATANABE(3rd)講師。
在校生(以下、メンバーと呼びます)は、スチール撮影のみにのぞむメンバーと、2月末日に実施されるヘアメイクショーにのぞむメンバーとで分かれます。
スチール撮影&ヘアメイクショーを間近に控えた、最終調整授業をレポート。
テーマは「Personal Energy」。
メイク・伊坂さん&ヘア・若松さんが制作したのは、「まとっているようで、まとっていない」違和感のあるヘアメイク。
顔の中心に、まだら模様を配し、ヘアも非対称&無造作にアレンジすることでアンニュイな雰囲気に。
<金城さん「Risky pink」>
「『Personal Energy』というテーマから、自分の好きなピンクを思い切り使おうと考えました。また、好きなパンクアーティストを彷彿とさせるメイクにします」と、金城さん。
ヘアは、ピンクのエクステンションを使う予定ですが、イメージに合ったカールをどのように出すか?カーラーを巻いて、試行錯誤中。
<山登さん「人魚姫」>
山登さん「メンズのモデルさんを起用し、人魚姫を表現します。テーマに人魚姫を選んだ理由は、妖精など非現実的なモチーフを想像する時間が好きだから。妄想している時間は、自分自身のエネルギーになっています」と話します。
衣装は、全モデルさんが黒のシャツを着用しますが、あくまでもベースなので自由にアレンジしてOK!
山登さんは、衣装に紫、青、黒のオーガンジーをアシンメトリーに縫い付け、水中ならではの浮遊感を表現。
ヘアは、パールやビジューをランダムに配置し、華やかに。
<小川さん「神」>
下まつ毛に、つけまつ毛でボリュームを出し、後ろにキュッとまとめたお団子に、無数の棒を刺した神々しい作品。神さまのイメージを出しつつも、どこか反骨心も感じさせます。
<鈴木さん「アメジスト」>
「紫が好きなので、テーマを『アメジスト』にしました」と話す鈴木さん。
ヘッドピースも、アメジストのきらめきを表現していて、メイクでもモデルさんの顔の中心に、紫をふんだんに使ったメイクを仕上げました。
鈴木さんは「2年生は、楽しすぎました!NAO講師とKIYO講師は、私たちが表現したいことを尊重し、元のイメージができるだけ変わってしまわないようにアドバイスしてくださいます。二人の授業を永遠に受けたいので、留年したいくらいです」と、笑顔を見せます。
<植村さん「ジョジョの奇妙な冒険」>
モチーフは、『ジョジョの奇妙な冒険』を選びました。開始早々に、ウィッグのアレンジに苦戦。
ヘアはリファレンス(参考資料)によれば、髪の後ろにスプレーで星型を描き、前髪はジグザグの形にしたいそう。KIYO講師に相談すると……「リファレンスは、人毛でつくっているから星型が強調された仕上がりになるけれど、ウィッグだとまったく同じ仕上がりになるか……。自分なら、ウィッグを3つは買って、実験してみると思う」と助言。
ひとまず、人毛にできるだけ近い状態にするために、ウィッグをカットしてみることに。
<竹村さん「ゴス」>
「今、お仕事でアイドルのヘアアレンジなどを、ご依頼いただけるようになりました。でも、個人的に好きな世界観は『ゴス』。なので、自分のエネルギーを注げるテイストを、思い切り詰め込みます」と、制作意図を教えてくれました。メイクでは、歌舞伎の「隈取」のモチーフを取り入れて、モノトーンを使う予定。
<岡田さん「アイドルメイク」>
「メイクは、韓国アイドルのようにラメをたっぷり使い、ヘアは編み込みツインにする予定です。将来は、アイドルのヘアメイクさんになりたいです。推しのアイドルグループは、午前公演と午後公演で、ヘアメイクがガラリと変わることもあるので、提案力を高めていきたいですね。
実は、推し担当のヘアメイクさんと、バンタンデザイン研究所の講師が知り合いだということが、最近判明しました。講師経由でも、アシスタントに就けるように確認していただく予定です!」と、今後の計画を教えてくれました。
――― 2年次、技術は上達しましたか?
「そうですね。これまで知らなかったヘアの編み方を習得でき、入学時よりは格段に技術が上がっていると感じています」
<田辺さん&小林さん「和」>
メイク担当・田辺さんは「白、黒、赤の3色を使って、和を感じさせるメイクを行います。これまでにチャレンジしてこなかったジャンルなので、挑戦してみようと思いました」
ヘア担当・小林さん「私は、幼少期から日本舞踊を習っていて、和になじみがあります。和の雰囲気を、最も感じさせる植物は何かな?と考えたときに、『松』だと思いモチーフに選びました」とコメント。
担当を分けることで、それぞれの領域に専念することができます。
<FEEDBACK from NAO講師>
メンバーの作品を見て、NAO講師は「コンセプトシートやメイクデザインが未完成のメンバーもいたので、授業が始まるまでは心配していました。作品を見て、少し安心しています。
また、傾向としてヘアスタイルを決めてからメイクを決める人が多いです。ヘアスタイルがある程度確立されると、必然的にメイクデザインも決まってくる印象です」
――― スチールとショー、どちらの難易度が高いですか?
NAO講師「派手なメイクやヘアを表現しようと思ったとき、ショーの方がボロは出やすいです。また、チープになりやすいので、そうならないように気をつける必要があります」
<FEEDBACK from KIYO講師>
――― メンバーの作品をご覧になって、いかがですか?
KIYO講師「一人ひとりの個性が出ているので、その点においては順調に進んでいるなと思います。当然個人差があるものの、1年2年で到達出来る技術力には限りがあると感じる事もあります。技術も大事ですが、ヘアスタイリング自体を好きになってもらえる事も重要かと思います。好きという気持ちがあれば、作品作りの過程の苦労に対しても努力が出来き、その先に得意な事が見つかったりもします。得意な事が出来ると自分を褒めてあげられるので、楽しくヘアスタイリングと共に人生を進んでいけるかなと、そんな願いを持っています。」と、コメント。
講師たちが、短期的な視点だけでなく、これからヘアメイクとして培っていくキャリア全体を見据えて、親身にアドバイスする姿が印象的でした。
本番当日まで試行錯誤しながら、完成度を高めていくメンバーたち。ショーやスチール撮影といった実践を通して成長していけるのも、バンタンデザイン研究所の強みです。
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