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2012.08.27東京大阪
授業/特別講師/講演会イベント
映像デザイン本科映画ビジネスコースの学生が中心となって、
オリジナル映画作品の上映会がシネマート六本木にて開催されました
複数の企業様にご協賛いただき、当日は大勢のお客様がご来場くださいました!
今回、学生たちが「PRISM」という架空の会社を設立。
磯貝陽一君が中心となり、半年間をかけてプロジェクトの準備に勤しみました
目玉は、なんといっても「スカラシップ制度」!!
お客さんからの人気投票で、1位を獲得した学生監督に賞金10万円が贈呈されるんです
5作品の上映がすべて終了し、いよいよトークセッションがスタート!!
この日は、スペシャルゲストがいらしてくださいました!!
『ニライカナイからの手紙』『おと・な・り』『君に届け』などの
作品で知られる熊澤尚人監督。
プロの視点から、1作品ずつレビューをいただきました!
まずは、島本監督の『言葉はいらない』
熊澤監督
「全体的には好感を持ちました。
でも、短編だと無理があるかも…。
結末がね、なんとなく分かっちゃうんですよ。
制作する側の予定調和というか。
ドラマっていうのは変化なんですよ。
その過程を見せないと、観客は納得しないと思います」
言葉を一切排した鈴木監督『A』については…
熊澤監督
「いい構図が見られました。
でも…すごく伝わりにくかった。
お客さんがどうやって受け止められたらいいのか、迷うと思う。
メッセージが明確になっていない」
鈴木監督
「それこそが、僕の狙いなんです。
世の中の映画には主張があります。
でも、僕は主張を押し付けるのではなく、
観た人が自分で意味を決める作品をつくりたかったんです」
熊澤監督
「なるほど。それなら、
商業映画ではなくアート系の作品として降り切っちゃったら?
映画は、観る人とのコミュニケーションだと僕は考えています」
なるほど完全にアート作品に転換する、
というのも1つのアイデアなんですね
続いては、田中監督の『ラニーニャ・エルニーニョ対談』
熊澤監督
「この表情に、このモノローグを言わせると、
お客さんはこういう風に感じるだろうな、
というのをもっと研究したらいいと思います。
モノローグのテンポ感や編集のテンポ感をもっと意識してみてください」
また、唯一の女性監督作品『Darling』については…
熊澤監督
「見終えるまで、女性が監督しているとは分からなかった。
これは1つの褒め言葉になると思います。
カメラマンの被写体への愛情みたいなものが、すごく伝わってきました」
菅原監督
「カメラマンは、私が務めました(笑)
そういっていただけると光栄です」
奇抜な設定が印象的な『ヒゲでボイン』
熊澤監督
「これもね、シナリオなんですよ。話が跳ねていかない」
中島監督
「最初にキャラクター設定から入ったので、
ストーリーをつくるのが難しかったです。
また、15分という時間が壁になりました」
熊澤監督
「商業ベースでやっていきたいなら、制限だらけだよ。
それをふまえて、いい脚本作りに励んでください」
トークセッションを終えて、いよいよ、受賞作品の発表!!!
司会
「受賞作品は…『ヒゲでボイン』!! 中島渉監督、おめでとうございます!!」
会場からは盛大な拍手が巻き起こりました♪
中島監督
「嬉しいです。これから、更にいい作品をつくっていかないと…。
10万円分のプレッシャーをいただいた感じです(笑)
熊澤監督からのアドバイスは、とても勉強になりました」
2013年3月に開催される卒展にて、中島監督の新作が出品される予定です
お時間ございましたら、ぜひ鑑賞にいらしてくださいね!
関係者の皆さん、足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!!