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2022.11.24東京
イベント
「LIFE」をテーマにしたHEAD PIECE&スチールを展示レポート‼
今回は、10月30日に、2会場で実施されたVANTAN CUTTING EDGE2022をレポートします。
<バンタンカッティングエッジとは?>
『バンタンデザイン研究所』が主催する国内デザインスクールの中で最大級の在校生を対象とした複合型デビューコレクション。数ヶ月に及ぶ厳しい学内審査で勝ち残った作品のみが、ショーや展示・SHOP形式で出展されます。在学中から、企業様や業界で活躍するクリエイター、メディアに自分の作品をプレゼンテーションできる、バンタンデザイン研究所を代表するイベントの一つです。
今回は、「HEAD PIECE COMPETITION」をレポート。
恵比寿のギャラリー「HALO」にて開催され、全56作品の中から選抜されたトップ18作品が展示されました。
在校生(以下、メンバーと呼びます)は、制作にとどまらず、ヘッドピースを着用したスチール作品のディレクション&ヘアメイクまでをトータルで手掛けています。
<1.「連鎖」 山田麻美亜>
「一つの球体を作るのに、30分くらいかかっています。球体は、芯となる風船に糸を巻き付けて、ノリが固まったら割って芯を取り出します。50個ほど作りましたが、ミスして使えなかったものもあるので……合計1800時間くらいかかっているかもしれません」と話す山田さん。イメージは、単体では存在しえない生命の「連鎖」。
生命の中には、他の生命の存在を脅かすものも存在しているサマを表現。
<2.「人生の『核』」 西川若菜>
「大切なものは案外見えなかったりする。もしも、あなたがその大切なものを見失いそうになっているなら、忘れないでほしい。人生の中でいちばん大切なものは、家族、友人、恋人など、あなたがこれまでに積み重ねてきた人間関係の中にある。その積み重ねた中にあるいちばん大切なものは?今こそ、大切なものを探しに行くとき」というメッセージが込められたヘッドピース。
タイをバックパック中に、街中で偶然目にした絡まり合った電気配線から、日常の中にある「核」を表現。制作した西川さんは、「カッティングエッジ2022を終えて、自信に繋がりました。今は、次の作品が作りたくて仕方がないです。何かを作っていない時期はもったいない」と振り返ります。
<3. 「proteger」 渡邉詠美>
「これまでのたくさん経験した、感情的な浮き沈み。それらを乗り越えられたのは、周りの人の支えがあったからこそ」という自身の体験をもとに、「守る・支える」をテーマに制作。
「手をモチーフにすることで、ネガティブな気持ちを温かく包んでいる様子を表現しています。これからは、支える側になりたいという想いを羽で表しました。指は石膏で作っていますが、もろかったり、思うような形に整形できなかったりと扱いが大変でした」
――― 色がポップなのではなぜ?
「作品を作るときは、補色使いすることが多いです。ポジティブな気持ちをオレンジで、ネガティブな気持ちを青で表現しています。」
<4. 「織りなす」 金田星来>
「地球上の多くの生物にとっての基盤であり、生命の元である二十螺旋のDNA。過去に紡いだ一つひとつの至宝が集まり、やがて小さな芽がまだ見ぬ未来に向かい開花していく」がテーマ。ヘッドピースと、ヘアが上に伸びていく様子をリンクさせました。
また、スチール作品にも、ヘッドピースと同じ素材をあしらい立体的な表現にもチャレンジ。
<5 「抗い」 三浦有未>
日本の昔話「寿命のロウソク」からインスピレーションを得た「抗い」。「人間の寿命をロウソクに例え、その火の輝きこそが命の灯火とう考えに強く惹かれました」と三浦さん。大切な人と少しでも長く一緒に時間を過ごしたいから、灯火が消えないように抗いたい、でも寿命はコントロールできない……そんな葛藤や抗いを表現しました。
<6. 「巡 Meguri」 長坂 桃那>
「自分のルーツであり、日本人のルーツである『瑞穂の国 稲作が中心にあった日本のくらし』がテーマです。実家が米農家で、幼い時から稲作に親しみがありました。稲作で出た藁は、日常では衣、道具、保存として使われ、ハレの日はしめ飾りなどに活用されてきました。
藁を使ってLIFEを表現したいと思いましたが、実際に作品にしたことはありませんでした。VANTAN CUTTING EDGE 2022を機にチャレンジができ、新しい技術が身に付いたと思います」と振り返ります。
「藁を編んでいく作業自体は大変でしたが、動画を見たり、講師からのアドバイスをもらったりして、形にすることができました。スチール作品のモデルには現役のダンサーさんを起用しています。今後、衣装としてヘッドピースを使うのもいいかなと思います。ヘアメイクのスキルを身に付け、ゆくゆくはアートディレクションにも挑戦してみたいです」と、抱負を語りました。
来場者は二日間で100名を突破し、大変多くのゲストに足を運んでいただきました。
また、一般ゲストだけでなく、業界で活躍する現役トップクリエイターをお招きし、出展作品を審査していただけるチャンスも得られます。
在学中から、こうした実績が作れるのもバンタンデザイン研究所で学ぶメリットのひとつ。
気になる審査結果は、関連記事「<VANTAN CUTTING EDGE 2022>「RUNWAY WAVE」「BRAND CONTEST」レポート&エントリー作品の中から栄誉ある「GRAND PRIX」を発表!」にて発表していますので、チェックしてみてくださいね。