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- 【卒業生ブランド紹介】メンズブランド「koyari」 ...
2019.11.15大阪
卒業生
「カントリーサイドドレスコード」をコンセプトに、レゲエカルチャーを小鑓(こやり)さんの感性で解釈し、ストリートミックスなデザインに落とし込んだ。
コーヒーで染色した麻素材のセットアップをメインルックに、レゲエの自然体や自由、カルチャーをファッションで紡いだコレクション。
コレクションに秘められた小鑓友博さんの生い立ちや思いに触れた。
2020SS koyari
■koyariの服
「基本的にナチュラルが一番カッコイイと思っている。
そう小鑓さんが言うとおり、自然体で無邪気な表情のモデルが印象的な2020SSのライン。
見事にレゲエとMIXし、クラシックとストリートを織り交ぜたデザインが並ぶ。
彼の中では、「田舎くさいとレゲェが合わさった感覚」を表現したかったようだ。
田舎くさいと言っても、都会のような洗練された華美のような感じではなく、人間味あふれるさまを表している。
小鑓さんはバンタンデザイン研究所を卒業し、卒業後から現在に至るまでジャケットの工場で働いている。
Asia Fashion Collection2018(AFC)の東京ステージで、ブランド「koyari」がデビュー。
ジャケット工場で働いて2年目のときだった。自身のルックではジャケットを推しだすため、現在もジャケットの工場にいるという。
2020SS koyari
■レゲエや服作りとの出会い
中学校の頃、兄の影響でレゲエを聴いていた。またスケボーにも興味を持ちストリートカルチャーにはまっていった。高校ではボクシングに夢中になり、いわゆるスポーツ少年だった。
そして高校卒業と同時に、好きなことを見つけようとたまたま見つけたバンタンデザイン研究所に入学。もちろん製作は未経験だった。
「スポーツしかしてなかった。スケボーとかボクシングとか。ストリートファッションに興味はあったが、服にめちゃくちゃ興味があるというわけではなかった。ボクシングをやめて好きなものを見つけたい。学んでみるとすごくはまった。奥が深かった。
現役のデザイナーや講師や先輩に刺激をもらいながら、全く初めての服を作る工程がおもしろく感じ、さらに自分が惹かれていたレゲエスピリットが服で表現できる気がした。
まさに、自分の好きが強みになる、と感じる瞬間が嬉しかった。」
「最初は何もできず。服のことを全然知らなかった。縫製もパターンもデザイン画も汚かった。いまも汚いんですけど(笑)教えてもらいながら、上達した。興味をもつことができたのがよかった。」
Asia Fashion Collection2018 koyari
■学生時代の思い出
「2年生のとき、バンタンカッティングエッジで初めてショーをした。1年生のときに先輩のショーを見て衝撃を受け、自分もああやって自分が作った服でああいうショーをやりたいと思い、カッティングエッジは全力でがんばった。審査を通過したのは、めっちゃ嬉しかった。」その勢いで、次なる目標をAFCとし、卒業して1年間はジャケット工場で働き、2年目に出す!と決めていたそうだ。
そして現在、
AFCに出てから、fashionsnapや雑誌等で取り上げられ、若手注目デザイナーとして注目を浴びている。
2019AW koyari
■今後の目標
「今後やってみたいことは、レゲエの感情的な部分と関係のないものをクロスオーバーさせること。そうすることで新しいレゲエの世界観を表現したい。」
小鑓さんにとって憧れる人は、ボブ・マーリーで彼の生き様や世界観に惹かれるという。
「衝突や平等への訴えが音楽で表現され、また音楽が社会に影響を与える。人びとの這い上がっている姿がかっこいい。そんな想いが服で伝われば理想だと思ってやっている。」
■これから服作りをする学生に向けてのメッセージ
「やってみないと面白い部分がわからない!服を通して違う生き方、違う考え方、服を作ることで得られることもある。自分が好きなことと服が交わる瞬間がきっとあるはず。」
音楽のように、服を通して多くの人から共感を得て、レゲエのように着る人が自由とスピリットを楽しむ・・・
koyariの今後のコレクションに注目してほしい。
■koyari
Instagram: https://www.instagram.com/koyari___/?hl=ja