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世界的に活躍中のクリエイティブ・ディレクター 佐藤可士和さん講演会!グラフィックから空間までトータルで手がける「スペースブランディング」とは?【バンタンデザイン研究所】

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2019.07.22東京

日本を代表するクリエイティブ・ディレクター 佐藤可士和さんがバンタンデザイン研究所にご来校されました!

 

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2000年に博報堂から独立してSAMURAIを立ち上げ、最初にスタッフとして採用したのがバンタンの学生だったというご縁から、

講演や人材採用などでバンタンデザイン研究所とは20年ほどお付き合いいただいています。

 

佐藤さんが独立したのは「ブランディング」という概念が認識され始めて間もない頃。

 

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「当時からすでに、メディア(表現媒体)にとらわれず、プロジェクト全体のソリューションとしてのデザインを考えたほうがいいんじゃないかと思っていました。

今はずいぶんとそれが浸透してきたと実感しています。

今日はそういった”トータルでデザインをする”仕事の中から、空間や建築、

インテリアとグラフィックデザインをベースとするブランディングの視点を融合させた『スペースブランディング』についてご紹介します。」

 

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「CIの仕事も、一般的には社名を考えてロゴをデザインすることまでがデザイナーやアートディレクターの仕事と認識されています。

僕はそこから一気通貫で、空間デザインまで手がけたトータルブランディングを行うことが多いです。

ブランドづくりはストーリーづくりと言えますが、グラフィックから空間まで1つのコンセプトを構築してデザインすることで、

ストーリーが組み込まれた空間を作ることができ、強い印象を残すことができます。」

 

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佐藤さんが手がけたスペースブランディング事例は、スタジオ、オフィス空間、工場など多岐にわたります!

空間までもコミュニケーションメディアとして使う、新しいデザインの切り口と言えます。

 

具体例をあげると、「日清食品関西工場」。

 

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「エントランスの屋根に、カップヌードルのフタをデザインしました。

トップシールの版下をそのまま入稿しているので、1文字の狂いもなくカップヌードルのフタがデザインされています。」

 

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工場見学来場者は、見学ルートで2階に上がったときに、屋根がフタのデザインになっていることがわかる仕掛けになっています!

 

さらに

「googleマップで見たときにも今後このデザインが見えるようになります。

これからは空中が新しいメディアとして機能していくと思うので、そういうことをブランディングツールとして意識していく視点も大切ですね。」

と語ってくれました。

 

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工場内部は、真っ白な空間の中にコーポレートカラーの真っ赤な見学用通路が。

来場者はそこから製造工程を見学ができるようになっています。

 

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「通路の未来的なグラフィック制作に加え、実際に工場内の機械から出る音をサンプリングして音楽と映像を作り見学通路に並んだモニターで流しています。

工場の静かな空間が窓越しに広がっているけれど、通路はこの音楽とムービーが大音量で流れ、まるでクラブのような非日常感を演出しています。」

 

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「また、工場内部では基本的に白とシルバーと赤しか使わないというカラーリングのディレクションを行いました。

機械の発注段階からカラーコントロールをすることで、余分なコストをかけず大きな空間のアトモスフィアを統一することができました。」

 

さらに日清食品の「ハードボイルドコミック社史」ではD&ADアワード2019 ブランディング部門最高賞(イエローペンシル)を受賞されています!

社史でのD&AD賞受賞は初めてとのこと!

 

そんな佐藤さんが考えるデザインのこれからとは。

 

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「考えようによってはものすごく広がりのある世界ですが、今までどおりのことに固執しているとAIに仕事を取られてしまいかねません。

AIに仕事を取られるデザイナーになってしまうのか、AIを使いこなせるデザイナーになるのか。

みなさんがこれから仕事をしていく上で非常に重要なことと言えます。」

 

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「デザイン思考は今経営の中で最も必要とされているスキルです。

これまでデザインというと企業の中で発注を受ける一部門にすぎなかったけれど、経済産業省でも”デザイン経営”宣言を取りまとめていて、

企業の経営層の中にデザイナーを入れようという方針になってきています。

そもそも何を作ろうか、何をしようかと考えるときにデザインシンキングを使って仕事を広げていくという流れが出来てきています。」

 

さらに学生の質問にも答えてくださいました。

 

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学生「情報収集のときに意識していることはありますか?」

 

佐藤さん「基本的にはニュースなどみんなと同じようにネット上でも情報収集をしていますが、

アナログな手法も大切にしています。たとえば日経新聞の記事収集を毎日行っていて、

各業界ごとに、記事の量と面積でニュースを視覚化するようにしていますね。」

 

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学生「学生のときにやっててよかったことはありますか?」

佐藤さん「大学のときにバンドをやっていたことです。

全部独学で音楽を勉強して、曲を作ったりギターを弾いたりしていました。

それで、全く習ったことがないのになんで音楽が作れるのかなと思ったら、絵を描くように音楽を作っていることに気づいたんです。

その経験からグラフィックでも空間でも服でも映像でも、ものづくりの根源は一緒なんだと思えるようになりましたが、

これは僕にとって大きな発見でした。好きなことを突き詰めてやっていれば、必ず何か跳ね返ってくるものがあると思います。」

 

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たくさんの事例を見せていただき、心のアンテナが活性化されるようなお話を聞くことができましたね!

 

佐藤さんから学生たちへのメッセージは…

 

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「デザインそのものが広義になってきていて、グラフィックやプロダクトなど領域もほぼ関係なくなりつつあるけれど、

学生のときはグラフィックならグラフィックというように1つの分野に絞って集中してデザインを勉強したほうがエッセンスが理解しやすいと思います。

社会に出れば、デザイナーとしてやれることは無限大に広がっています。」

 

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さて!ここからは佐藤さんが学生たちのポートフォリオをチェックしてくださいます!

学生のプレゼンテーションに真摯に耳を傾けながら、一つひとつポートフォリオを手に取りチェックしてくださる佐藤さん。

 

渡邊さんのポートフォリオには

 

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「見せ方を工夫するのはすごくいいですが、フォーマットが立ちすぎて中身が見えにくいのがもったいないので、

肝心の中身をきれいに見せるよう工夫してみてください。文字を置く場所や紙質、サイズはこれでいいのかなど細かく検証してみてください。」

 

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福島さんには

 

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「世界観が出ていていいと思います。もっとアピールできるように、ポートフォリオの名称と、

作品の写真がいちばん効果的に見えるカットとレイアウトの工夫を考える余地がありますね。」

 

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最後は樋口さんのポートフォリオ。

写真だけでなく実際に作品に使った素材を貼り付けていたりと、工夫が光ります。

 

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「写真だけではわからない実際の作品の質感が理解しやすいので、素材を貼るのはいいアイデアですね。

今回みんなに共通して言えるのは、ポートフォリオそのものや内容のカテゴリー分けのネーミングです。

カタログに「カタログ」って名前をつけなくても見ればわかるよね(笑)。ネーミングを含めて効果的なアピールができるよう工夫してみてください!」

 

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佐藤さんのフィードバックを終えて学生たちは…

「学校以外で初めてポートフォリオを見てもらったのが可士和さんで…ありえないくらい緊張しました!

でも、前向きになれるアドバイスをたくさんいただけたので、それを取り入れてさらにブラッシュアップしていきたいです!」

 

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佐藤さん、本日はありがとうございました!

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