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2019.07.04東京
授業/特別講師/講演会
学生たちで満員の教室。
ファッションデザイナーの青木明子さんによる特別講演会が開催されました!
自身のコレクションブランドを立ち上げて5年目、次世代を担う若手デザイナーとして注目を集めている青木さん。
ブランドを始めるきっかけや普段の活動について語っていただきました。
--プロフィール
女子美術大学 ファッション造形学科卒業。
ロンドン CENTRAL SAINT MARTINS(セントラル・セント・マーチンズ)でファッションを学ぶ。
2015年S/Sから自身のブランド「AKIKO AOKI」を設立。
--ブランドの立ち上げまで
「自分のブランドをやっていきたいという思いは学生の頃からずっとありましたが、何をどう始めたらいいかわかりませんでした。
そこで「MIKIO SAKABE(ミキオサカベ)」のアシスタントを経験することにしました。
なぜミキオサカベを選んだかというと、過去にインターンシップの経験があったのと、
自分がやりたいブランドの規模感に似たところで生産管理やプレスなどをまんべんなく学びたいと思ったからです。
自分が目指すものに近いブランドでアシスタント経験を積むことが大事だと思います。」
「ミキオサカベでは縫製工場の手配、モデルキャスティング、演出家との打ち合わせなど様々なことを経験できました。
コレクションを発表していく中で、デザイナーはデザインを作っているだけではなく、たくさんやることがあると学びました。
私はもともと人見知りだったのですが、自分のブランドをやっていくなら積極的に人間関係を築いていくことも欠かせないんですよね。
そこで少しずつパタンナーさんや工場の方との関係性を築いていって、独立して自分のブランドを立ち上げるときにもサポートをお願いすることができました。」
--「AKIKO AOKI」の立ち上げについて
「ファッションブランドがすごくたくさんある中で、まずは知ってもらわないと埋もれてしまうと思いました。
なので、一番初めはアイデンティティが強く出るテーマを選び、『ユニフォーム(制服)」をベースにブランドコンセプトとシーズンテーマを考えてコレクションを発表することにしました。」
1st〜2ndシーズンでは、とにかく知ってもらうことに注力していたそう。
「デザイナー4人で東京ニューエイジというユニットを作り、
渋谷ヒカリエでインスタレーション形式のコレクション発表を行いデビューしました。
4ブランド合同で行ったことで、発表形式なども協力してできた点が非常に良かったです。
それにお客さんも一度に4ブランドを見ることができるので、集客しやすいこともメリットでした。
室内にススキを生やすといった大胆なインスタレーションができたので、お客さんにもSNSで拡散してもらいやすかったです。」
それ以外にも合同展示会など様々な企画に参加し、メディアやバイヤーさんとの繋がりを作っていったそうです。
目的意識や着地点を明確にして活動されていたことがわかりますね。
--直近の活動
「2017年10月に行った2018 S/Sコレクションのランウェイショーを発端に、ルイ・ヴィトンが主催しているLVMHというプライズにノミネートされ、パリの展示会に出展しました。国内以外に海外でも認知を広げるきっかけになりました。
2018年には、観客との距離を縮めたいという思いから、ランウェイ形式ではなくバックステージを見せる形式でショーを行いました。
ラックにかかった服をモデルが着るところからの全プロセスを見せています。
モデルは当日にしか来ないので、練習がすごく大変でした!(笑) でもこのショーはメディアの方にも評判で、卸先も増えました。」
これまではインスタレーションやショーなどで認知を広げてきましたが、
次のシーズンからはセールスエージェンシーのサポートを受け、販路の開拓に力を入れていくとのことです。
—学生へのメッセージ
「アートや音楽をやっている人など、ファッション関係以外で、自分のやりたいことを実現させられる人との良い関係性作りを大事にしてほしいと思います。
そういう人たちとタッグを組めると、今までにない、ファッションの新たな価値観を作ることができたり、自分にしかできない強みを持てたりと幅が広がります。1日1日を楽しみながら頑張ってください!」
学生たちの反応は…
「なかなか知れないようなファッションブランドの裏側の話を聞けてとても興味深かったです。」
「立ち上げ時の知名度の上げ方や行動の背景を聞けて参考になりました!私も今後デザイナーとしてどう振る舞うべきかを考えるきっかけになりました。」
など、たくさん刺激を受けた様子!
青木さん、本日はありがとうございました!今後もご活躍を楽しみにしています!