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2019.03.22東京
授業/特別講師/講演会
ヘアメイク学科本科の学生たちは、ナチュラルメイク、とそれぞれが考える「80年代のミューズ」メイク、という方向性の異なるふたつのテーマで作品撮影に臨みました。
2年生ということで、ポートフォリオに入れる作品を制作!
ポートフォリオとは作品集のこと。
学生にとっては、名刺代わりともいえる自己PR用の資料です。
さっそく、学生ごとに作品をチェック。
「ナチュラルの作品は、こまめに濃さを見ながらメイクしました」と話すのは後藤さん。
モデルさんの顔の造型を細かく観察して、目鼻立ちを最大限に活かしたナチュラルメイクを提案。
ナチュラルメイクにやや苦戦している様子の山縣さんも「作り込みすぎていないか?濃くなりすぎていないかの判断が難しいですね」と、話しつつも手際よく仕上げていきます。
撮影では「ヘアは、全部おろしたほうがいいかな?」と工夫しながらのぞみました。
大女優・エリザベス・テイラーをイメージした坂本さん。
「彼女のチャームポイントは、青色のアイシャドウ。本番までに、何度か作りこんでブラッシュアップしてきました。
作品に、ある年代を取り入れるのは1年生以来ですが、今回はポートフォリオに入れるということで気持ちも引き締まりますね」yuka講師から、
アイシャドウがファンタジーテイストにより過ぎていると指摘を受けて、ギリギリまで、アイシャドウの修正に励んでいました。
他にも、ココ・シャネルや、スーキャットウーマンなどそれぞれが80年代のミューズを描く中、
ひときわ異彩を放っていたのが、高橋夏生さんの作品。ピンときた方も多いのでは?
答えは、『カーマは気まぐれ』で知られるポップ・ミュージックバンドの……
「ボーイ・ジョージ。ポップなCOLORを用いて、性別を問わない一人ひとりが持つ個性を表現したい。
眉毛は……左右対称にしようか非対称にしようか悩み中です」と、笑う高橋さん。考えた末、アイブロウは非対称に決定!
スタジオに着くなり、指導するyuka講師から「いいじゃん!」と、早くも良いリアクションが。
シャッターが切られて、早速モニターをチェックする高橋さん。
タイミングを見て「入ります!」と声をかけ、ヘアをチェンジするために入ります。
「キレイに、面白く。ダサ格好いい感じがいいんじゃない?」と、yuka講師が意見を出すと、
カメラマンさんも「前髪が眉毛にかかっているのは勿体ない気がする」と、ストレートなフィードバックが。こうして、多くのクリエイターたちの意見が集約されていくことで、作品がより洗練されていきます。
撮影を終えて「ありがとうございます!」と、お礼を言う高橋さんの表情はとても晴れやか。満足のいく仕上がりになった様子!
全体の撮影を見守っていたyuka講師からは愛あるコメントが……「あえて厳しめに言いますが、ナチュラルメイク作品については、もう少し準備できたのでは?と感じます。例えば、肌荒れしているモデルさんもいる中で、スキンの質感などフォローができていないことが。普段から、そうしたことを想定しながらメイクプロダクトを揃えてほしい」と期待を込めます。
一方で、80年代ミューズのメイクについては……
「クリエイションからは、熱量の高さを感じます。タイトなスケジュールで準備してきましたが、努力が感じられる。だからこそ、ナチュラルメイクをおざなりにしては勿体ないです」とアドバイス。
撮影した作品は、学生たちのポートフォリオにおさめられます。
自分の作品を一つひとつ丁寧に作りあげていくことが、キャリアの礎を築いていくはず!