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2019.02.21東京
授業/特別講師/講演会
3月6日(水)に、石山蓮華さんのDVD『石山蓮華の電線礼讃 オリジナルDVD』が発売されます。
美しすぎる映像が話題になっていますが、実はこちらの特殊メイクをバンタンデザイン研究所、特殊メイク&ボディアート学科の学生たちが担当させていただきました!
今回は、10月に行われた撮影の舞台裏を、特別にお届け!
ふ、太ももに、配線盤……!?
なかなか衝撃的なビジュアルですが、これは、石山さんの太ももに「人工皮膚」をつけて、その上に配線盤を埋め込んだ特殊メイク。
電線は、大の電線マニアだという石山さんが、自ら工場を訪れてお裾分けしていただいたもの。
また、特殊メイクだけでなく石山さんのメイクも学生が担当。1年次には、基本のメイクを習得しているので、ナチュラルメイクも慣れた手つきで進めていきます。
また、同時進行で「半分機械、半分人間(ヒューマノイド)」をイメージし、手にはボディアートをほどこしていきます。
指の関節にラインを引き、リアルな陰影をつけることで人間味を消しました。
準備が整ったらスタジオへ。
スタンドに取り付けられた「ブームアーム」からは、おびただしい数の電線がぶら下がっています。これを、石山さんの体につなげていきます。
接続すると、まるで『攻殻機動隊』のワンシーンのような雰囲気に。一本、また一本……とつないでいくと
石山さん「これがやりたかったんですー!自分の体に電線がささっていくの、スゴく嬉しい!」と満面の笑み。
「シメは、脊髄にしてくださいね!これを宣材写真に使いたいくらい♪」と、密着していたムービーのカメラに語りかけるほど大喜びでした。
しかーし!ここでちょっとしたトラブルが発生。脊髄に接続した電線の重みに、人工皮膚が引っ張られてしまいました(汗)!
電線はプロ仕様というだけあって、相当な重みがあります……慌てて、スタッフが電線を支えてバランスをとり、皮膚を補強することで、なんとか元通りにすることができました。
ちなみに、学生たちが片時も手離さないのが「プロスエイド」と呼ばれる医療用接着剤。着色にも使えるので、特殊メイクには欠かせないアイテムなんですよ。
「すみません!お待たせしました」と、カメラマンさんにお声掛けして撮影スタート!「うん、キレイ!いい表情」と、カメラマンさんも納得する仕上がりに。
また「電線は、太いものを手前に、細いものを奥にしてもらえると、遠近法で立体感が出ます」とカメラマンさんがアドバイスすると……
側で見守っていた学生たちが、一生懸命に並べ替えを始めました。
特殊メイクさんといえども、いい絵をつくるためならどんな仕事も買って出ます。
撮影を経験して……
「人工皮膚をつけるとき、石山さんの肌の色に合わせるのが難しかったですね。微妙な色合いや、凹凸を出していくのが大変でした」(黒岩さん)
「楽しんで取り組めたと思います。
難しかったのは、体のどこに配線盤を付けて、どこにペイントを入れるかという設計。
本番までに、後輩たちがモデルとして協力してくれたので助かりました。撮影までの下準備とシミュレーションの大切さを感じましたね」(土橋さん)
華やかなヒューマノイドの陰には、地道で人間くさい学生たちの努力がありました。
『石山蓮華の電線礼讃 オリジナルDVD』の、特殊メイクにもぜひ注目してみてください!