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2019.01.24東京
授業/特別講師/講演会
ヘアメイクに没頭する学生たち。
でも、ナチュラルメイク……ではありません。それもそのはず。今回のテーマは「Break STREOTYPES」(既成概念を壊す)。
ただいま、撮影前の最終ブラッシュアップに励んでいます。個性溢れる、学生たちの作品を見ていきましょう!
高級車の写真を参考にしながら(!)メイクをしていた山縣さん。
「車が大好き。メイクでは、直線を使って車のメカっぽさを出したい。ヘアは、ハンドルのような形にしようか迷っています」
後藤さんのテーマは「うねうねレンズ」。
「ピアスも、うねうねしたモチーフが大好きでハマっています。のぞくと何でも『うねうね』に見えるレンズを通して、
世界を見たらという設定にしました」目もとも、ヘアアレンジにもお気に入りのうねうね感を出しました。
「『彩雲』という現象がモチーフ。太陽の近くの雲が赤や緑に彩られ、まるで雲に虹がかかっているかのように見える現象のことで、
別名『幸運の虹』とも言われているようです。
見る人に幸せが訪れるような作品にしたいです」と鳥井さん。空での現象を、いかにモデルさんに落とし込めるかがポイントになりそう。
高橋さん&橋本さんチームは、ヘアとメイクを「セパレート」で担当。
高橋さん「私たちが小学生のときに流行した血液型の本から発想しています。
A型の人は無個性と言われがちだけれど個性がある人もいるし、B型の人は一般的に猪突猛進なイメージがあるけれどそうでない人もいると思って」
「A型だって個性がある!B型だってマジメ。O型だってヤンキーなときもある。
AB型だって無個性!という4つのストーリーを4体の作品で表します」と橋本さん。
それぞれが得意なヘア、メイクに専念することでクオリティの高いものができそうな予感大。
ヘアメイク基礎科&WSヘアメイク基礎科のショーで特別賞を受賞した経験を持つ、高橋夏生さんのテーマは?
「最近、光が反射しているのを見るのが好きです。建築の写真を見ていても、自然光が入っていたり、
計算された影が入っていたりすると目を奪われる。ハマっているのは光ですが……ヘアメイクのテーマは波紋です(笑)」と、
独自の視点があるよう。熱心にメイクで使う「波紋」の型を切り抜いていました。
その他にも、70年代に活躍した写真家・映像作家 サラ・ムーン(Sarah Moon)、グリム童話初版の「白雪姫」をメインテーマにする学生など、
ひとりとして同じコンセプトを掲げる学生はいません。一方で、特殊メイク科の学生たちも、独自の作品作りに励んでいます。
「テーマは、ガイコツ。人間の世界に紛れて生活している魔法使いのガイコツという設定」と話す黒岩さん。
ドクロメイクにあえてカラフルな色をポイントで入れた理由は「死後の世界は、現世のルールに縛られない自由なイメージがあるので」と話します。
モデルさんの顔全面に、綿棒をランダムに張り付けた土橋さん。
「あえてチープな素材を使うのがテーマ。使っているのは医療用の特殊なノリです。
色をつけようか迷いましたが白のままでいこうと思っています」さらに、綿棒を使ったヘッドピースをのせるか、模索しながら完成度を高めていきます。
ここで、作品を監修してくださる講師がいらっしゃいました。
講師「今はスマホを開けば簡単にどんな情報でも手に入りますが、そうではなく自分で感じた面白さを表現してください」
「物事の捉え方はひとつではありません。違う方向から捉えることで、これまでの自分にはない作品になったりします」とアドバイス。
ふたりの講師は、個別に作品へのフィードバックを行います。細かくブラッシュアップしていくことで、学生たちが感じていた「表現の迷い」も消えつつあるようです。
次回のシューティングを前に、期待感が膨らむ最終チェックとなりました!!