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- [全日制]フリーランスのアートディレクターとしてご活 ...
2018.03.29東京
卒業生
バンタンデザイン研究所デザイン学部を卒業し、
現在フリーランスのアートディレクターとしてご活躍される平山智佳様に、学生時代のこと、現在のお仕事のことなどをインタビューしてきました!
平山智佳
茨城県出身。バンタンデザイン研究所卒業後、株式会社HAKUHODO DESIGNに入社し、クリエイティブディレクター永井一史に師事。
ブランディングデザインの考え方を基軸に、基本的なデザインワークや広告戦略を学ぶ。
広告制作会社に転職後、多数の分野・業種のデザイン経験を積んだ後、フリーランスとして活動を開始。様々な分野・媒体の制作にて活動中。
前編のインタビューはこちら
https://www.vantan.com/topics/blog/detail/3286.php
-デザインするときには、理由がきちんとあるんですね。
そうですね。
それがないと周りを説得出来ないって感じです。
クライアントさんがいて、クライアントさんのお金を使って広告を作っているわけなので、きちんとしないとって思います。
自分がお金を出してやっているだけだったら、これかっこいいでしょって感覚だけでも良いんですけど。
色んな方と一緒にお仕事をしている以上、自分以外の方にも納得してもらわないと無責任だなって感じるので。
逆に、自分が良くないって思っていても、周りが良いって言っていたらそれで良いわけですし。
-いつ頃からデザインに対して今のような価値観を持つようになりましたか?
デザイン制作会社で多くの方のデザインに触れるようになってからですね。
自分がかっこいいと思っていても「読みづらいです」と言われたり、先方からおすすめ以外のものを選ばれたりという経験をしていくうちに。
-グラフィックデザイナーという夢はいつ頃から明確になりましたか?
バンタンのパンフレットを見て、こんな職種があるんだ~って思いはじめてからですね。意識し始めたのは。
進路を調べ始めるまでは具体的なことはわかっていなかったです。
広告やりたいなっていう漠然としたものはありましたけど
-夢、叶いましたね!
そういうことになりますね。
-夢は掴みに行きましたか?気がついたら夢に近づいていたという感じでしたか?
とにかく目の前の事を一生懸命頑張っていたら、こうなっていたという感じです。
計画性がないのかも知れないんですけど(笑)。
-目の前の事に一生懸命挑めるのは、平山さんの性格ですか?
負けず嫌いというのもあるかも知れないです。とても見栄っ張りですし。
あと、怠けていると人から怒られるじゃないですか。そういうのもすごく気にします。
きっとどこかで自分にものすごくコンプレックスがあるからなんでしょうね。
-今の仕事の魅力、今の職業だから経験できる事を教えて下さい!
広告だと、色んな会社の方々とお会いできたり、
様々なジャンルのことに関われているので、それは良かったです。
-人生のターニングポイントと言える時期はいつ頃でしたか?
バンタンに入ったことですね。
本当、たまたま運が良かったというか。
HAKUHODO DESIGNに入れたことはデザイナーとしてはすごく大きかったんですけど、
入社できたのは、バンタンにいたからだと思います。
バンタンに入って、たまたまHAKUHODO DESIGNにバンタンの卒業生がいて。
企業と近いというバンタンの強みをうまく拝借できたというか(笑)。
バンタンには独特の人脈があって、そこにうまく乗れた子は良い環境でやってます。
-フリーランスという事ですが、お仕事場所は自宅ですか?
バンタン時代の2学年上の先輩が経営しているデザイン会社があって、そこを間借りさせてもらってお仕事しています。
-今までで、一番燃えたお仕事はありますか?
HAKUHODO DESIGN時代の郵政民営化のお仕事ですね。
まだ社会人2年目で、初めて一人で担当する仕事だったというのもあってとても大変でしたけど、いまでもよく覚えています。
茨城の親の元に届く新聞に私のデザインした広告が入っていたりして嬉しかったし、
周りも喜んでくれました。
なかなか無い大規模なキャンペーンのお仕事でしたし、いろんな意味でとっても印象深いです。
-大変だったお仕事、大変だった時期などはありましたか?
大変じゃない仕事はないかな、と思います(笑)。
でもその代わりに、ハイリスクハイリターンというか、
得るものも大きいです。
でも、パッケージの仕事はひときわ大変だったかなぁ。
一瞬で美味しそうに見せるだとか、棚でいっぱい並んでいる中で選んでもらえるようにしないといけないので。
広告とはまた違うアプローチの仕方が必要で、膨大な数の案を作っても、どれも選ばれないということはよくありました。
よくあることですけど。
-デザイナー業界で求められるスキルというのは時代によって変わるものでしょうか
最近のデザイナー業界では、コミュニケーション能力が求められているみたいです。
コミュニケーション能力が高い人が重宝されるというか。
-デザイン力よりもですか?
デザイン力はあって当たり前として、
例えば、デザイン力100点、コミュニケーション力50点の人と、
デザイン力80点、コミュニケーション力80点の人だと、
後者が選ばれる傾向にあるみたいです。
-デザイン業界における「コミュニケーション力」とはどんなものですか?
相手が求めていることへの理解力と、
そこに対して自分がいいというものをプレゼンできるかどうか、ですね。
難しいけど、そこの能力は今とても重要視されているなって思います。
あとは単純に、会話が弾むとか、そういうコミュニケーション能力も大切だと思います。
デザインはコミュニケーションのお仕事なので、そこが出来る出来ないで相互の理解力が変わってくると思います。
コミュニケーションをとらないと相手の要望もわからないですし、
相手とコミュニケーション出来るというのは大きな力になるのかなと思います。
上辺だけのやりとりをして、理解度の低いものを作ってしまうのが一番よくないと思います。
-平山さんにとってのデザインとは?
苦しいものでもあるんですけど、他には無い仕事かなって思います。
コミュニケーションの手段であり、まったく自分と関係のない人やもの同士を結びつけないといけないので、
そこの難しさなどもあるんですけど。
それでも一度仕事した人とまたお仕事出来たりすると嬉しいですし。
-夢のあるお仕事ですよね。
そうですね。
-これからの夢や目標を教えて下さい!
フリーランスとして色々とお仕事頂けているので、今が続けばいいなって思います。
-昔からフリーランスになりたいと思っていましたか?
全然ないです!まったく。
学生時代に、将来自分の会社を持ちたいって言っていた友人もたくさんいましたけど、
自分はそういうのもなくて、今の私の状況は、自分でも意外ですね。
-学生時代に想像していたご自身と、現在のご自身は同じでしょうか?
フリーランスというスタイルは想像していたものとはまったく違いますが、
もしかしたら、学生時代に思い描いていた自分よりもうまくいっているかもしれません。
-ありがとうございました!最後にこの業界を目指す後輩達に学生中にやっておくべき事などアドバイスをお願いします!
自分がやりたいことを見つけることですね。
遠い先の事でも目先の事でも。
フリーランスになってより強く思うのは、仕事は人から繋がっていくものなのかなと。
なので人との繋がりを大切にして欲しいです。
私が辛いことあっても続けてこれたのは、周りの環境もあったように思います。
同じジャンルでなくても良いので仲間を見つけて欲しいです。
頑張って下さい!
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