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- [全日制]講師陣が真剣アドバイス!ファッションデザイ ...
2018.02.08東京
授業/特別講師/講演会
2月に行われる、バンタングループの卒業制作展2018。
ファッションデザイン科は、自身が手がけるブランドのファッションショーを行います。
今回は、緊張感あふれるトワル審査をレポートします!
<そもそも。トワルって?>
トワルとは、シーチング(布)で作成したアイテムのこと。人台に着せ、洋服の最終イメージを確認するために用いられます。
4人の講師が、学生たちのトワルを一体ずつチェックします!
まずは、町田さんのコレクションから。
町田さん「今シーズンは、東京に住む現代の魔女が着る服をイメージしました」
デザイナー玉井講師「左から見ていくね。まず、一体目のタートルの高さはこれでいいの?クシュッとさせたいなら、もう少し長さを出してもいいね」
パタンナー柵木講師「それから、エプロンがなんだかメンズだね」
町田さん「エプロンには刺繍を入れようかと思っています」
玉井講師「全体的に見ても、なぜかこれだけメンズの無骨さがあるんだよね。もっと繊細に仕上げて」と、細かな部分までチェック!
各トワルについても、改善点を指摘していきます。
また、話題は、ファッションショー当日のモデル選びについても……
玉井講師「町田さんの服は、モデル次第だね」
町田さん「モデル次第……(笑)そうなんですよ。アジアっぽい顔立ちの人もいいかなと考えています」
柵木講師「レディースを作っているんだから、形ができたら自分で着てみるといいよ。
着てみて写真を撮って、シワの流れとか、ラインがもっとボディラインにそったほうがいいのか見てごらん」と、アドバイス。
続いては、メンズを手がける伊藤真人さん。
玉井講師「そもそも……ブサイクだなー(笑)」と愛あるダメ出しからスタート!
一体目のデザインについても……
「この袖は、どういうシルエットを出したいの?ストレートなのか、広がりが欲しいのか」
伊藤さん「ドルマン風のラインをイメージしました」
柵木講師「もっと、ストンとさせた方がバランスいいんじゃないかな?」
他にも、ポケットの位置や、シャツの袖にシャーリング(細かいギャザーを寄せて、模様を付ける方法)を入れるか入れないかについても言及。
玉井講師「部分縫いでもいいから、早く完成させないとね」と、励ましました!
そして、萩原さんと、Asia Fashion Collection 2016 東京ステージにも出場した菅野さんのブランド。
4体目は、メンズのパターンをベースに、ウエストを細くしぼりレディース寄りに提案した作品。
玉井講師「これ、着て歩いてみた?きっと、歩く度に中が見えちゃうと思うんだけどなぁ」と、実際の着用感について指摘。
また、
「全体のトワルを通して感じたのは、シャープだけど、ときどきジャケットのディテールに丸みがあったりして可愛く見えちゃう。
デザインするときに、自分たちで何を重要視するのか?もう一度考えて」と、アドバイス。
見目講師も、衿のサイズ感や、素材について、たくさんの質問を投げかけました。
萩原さん「ふたりで、ユニセックスなブランドを手がけています。今回のテーマは二面性です。モチーフにはラインとミラーを多く用いるつもり」
菅野さん「でも、未だまだやるべきことが多いですね……」
「現時点では、未だまだ。正直なところ、トワルのたたき台くらいのレベルなので、
もっと布を使って洋服としてのメリハリをしっかり出してほしいと思います」と、見目講師。
どのデザイナーたちにも、たくさんの課題が与えられました。
これから、いかに完成度を高められるか?
本科生たちの成長については、またお伝えしていきます!
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