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2017.12.24東京
卒業生
バンタンデザイン研究所デザイン科を卒業し、現在動画コンテンツを手掛ける
カクテルメイク株式会社(https://cocktail-make.com/)にて、
アートディレクターとしてご活躍される奥 武洋さんに
学生時代のこと、これまでのお仕事のことなどをインタビューしてきました!
カクテルメイク株式会社 / 制作責任者 兼 アートディレクター
1986年生まれ。湯の町別府育ち。デザイナーとしてデザイン会社を数社経験後、独立。
1年の独立期間を経て、カクテルメイク参画。
対応ジャンルは動画ディレクション、グラフィック、Web。
休日は大体温泉に浸かっています。将来的には温泉になりたい。
前編/後編 でのインタビューをお届けします!
-高校生時代の夢を教えて下さい。
アートディレクターという職業はあまり理解はしていませんでしたが、
当時とても魅力的な職業だと感じていました。
僕が高校三年生の時、
佐藤可士和さんがSMAPのキャンペーンで三色デザインを発表された時でした。
生意気にも高校で「広告批評」を開いて、
友人に「何読んでるの?」
と聞かれて
「え?この本知らないの?」
といった、そんな鼻につく高校生でしたね(苦笑)。
-デザインなどに興味をもったきっかけはありましたか?
小学生の頃に、漫画を描いてみんなに見せたがるやつが一人はいたじゃないですか。
僕はあれでした(笑)。
漫画が大好きで、自分で描く事も大好きでした。
でも、漫画家にはなろうと思わなかったですね。
厳しい世界だと思っていて、それほどの才能を自分には感じていなくって。
中学2年生の時、図書室で『グラフィックデザイナーとは』という本に出会い、
目から鱗でした。モノを作ってお金になる仕事があるんだって。素直に感動しました。
職業としてあるということにすごく魅力を感じたというか。
その本自体は読んでも半分も理解できませんでしたが(笑)。
-なぜバンタンを選びましたか?
雑誌「SMART」の広告でしたね(笑)。
楽しそうな様子の写真に完全に釣られちゃった感じです。
ハイセンスな場所という雰囲気を感じたのも大きかったです。
学生の作品もパンフレットに載っていましたが、2年勉強しただけでこんなにすごいデザインが作れるんだと驚きましたね。。
すぐ現場に出たいという気持ちも強かったのと、
早く働きたかったので、美大を受けませんでした。
-バンタンデザイン研究所の何科に入学されましたか?
ヴィジュアルデザイン科 (現 デザイン学部) です。
-好きな授業、印象的だった授業、苦手な授業はありましたか?
中先生という、すごく厳しい講師にデザインを教わった事は、今でも感謝しています。
面白いもの、良いもの、考え尽くされたデザインでないと褒めてくれない方でしたね、
作るプロセスを大切にする方だったので、コンセプトから入って、
なぜ自分はこれを作ったのか、どういった意図があるの、その問いに即答できないと意味がないということを教えてくれた人でした。
全員平等に、デザインに対して必ずフィードバックをしてくれたので
課題を制作する度に、考えて作るという事を教わりました。
-現場研修などは行かれましたか?
バタフライ・ストロークという広告の企画制作の会社に行かせて頂きました。
-学校で学んだ事は、現場で役に立ちましたか?
肌感で掴んでいったように思います。
学生のうちに、プロの仕事を経験が出来た事はとても大きかったですね。
-インターン先で求められることはどんなことでしたか?
技術ですね(笑)。
当時の僕は、即戦力というのには技術も経験も足りなかったように思います。
今思うのは、技術はもちろん大事なのですが、考え方の部分もとても未熟だったので、
今何が求められているか、自分は何をするべきか、などのそもそもの仕事の仕方がダメだったとは感じています。
コミュニケーションの苦手な人もいると思いますが、
まずは、出来ないなら出来ない、というのを伝える事からはじめるのが大切だと思います。
黙々と間違ったことをしていたら、時間の無駄ですので。
僕も、そういう時期あったんですけどね(笑)。
正しいと思っていたら、180度違った方向にダッシュしてた、みたいな(笑)。
-バンタン生と今でも連絡とったりしていますか?
同期とはいまだに10人ぐらい繋がりがあって、
各々の仕事の話から、流行ってるデザインの話まで色々と情報交換もしています。
僕自身は最近ベンチャーで働いているせいもあって、デザインに対してはとてもドライになっているので、
同期とはよく議論になりますね。いい意味で喧嘩してます(笑)
バンタン時代に後悔していることがあるとすれば
他の学部と繋がりを持たなかったことですね。
機会はありましたし、同期はがんがん繋がりを作っている中で。
僕は何故かクールぶっちゃって(苦笑)
なんか捻くれてたんですかね。
最近ではバンタンのイベントなどをお手伝いする機会があるのですが、
これから入って来る人には、入学したら絶対他の科の人との人脈を作りなさいと伝えています。
卒業してから、本当に思います。
なんで人脈作っとかなかったのかと。
仕事をしていたら嫌でも分かりますが、デザイナーだけで完結する仕事なんてありませんので…
幸い、バンタンの同期で一人、コミュニケーションモンスターがいるので、よく紹介してもらってます。
-バンタンの学生時代はどんな学生でしたか?
いつも破れた服を着てたことをイジられますね(笑)。
今、振り返っても謎なんですけど
買った服そのまま着るのが嫌だったんですよ。
ユニクロでも古着でもお構いなしです。袖をやぶったり、襟をハサミで切ったりしてましたね。
まぁ、奇行ですよね(笑)。
そんなボロボロの服を着ていた僕ですが、根は真面目なんですよ、
授業などは必ず出席してましたね。皆勤賞だったくらいかも。
デザインの知らないことを知れるのが本当に楽しくて
学校生活は毎日充実してました。
周りの同期は変わり者、偏屈者ばっかりでしたが、そういう人に限って今も仲が良いです。
-学生の頃にハマッていたことなどはありますか?
月に100冊買ってる時もありました。
―漫画がデザインのイメージソースなどになっていましたか?
タイトルのロゴデザインやレイアウト、
そういうのはかなり影響を受けています。
漫画の見せ方って起承転結じゃないですか。
プレゼン書とかにもそのロジックが活かせるんですよね。
-学生時代に気づいていたんですか?
最近ですね(笑)。
-学生時代に悩む事はありましたか?どのように乗り越えましたか?
特に2年生の時ですね。
1年目は、自分は何でも作れると思っていたんですね。若さゆえの謎の無敵感。
でも、同期で成長スピードが目に見えて早い人がいて、凄く焦っちゃったんですよね。
しかも4月にちゃんと就職できなかったりと、何やってんだ俺はって(苦笑)
でもそれが刺激になったところもありますが(言い訳)。
-悩んだ経験が今の自分に繋がっていると感じますか?
もちろんあります。
二度とあんな思いしたくないって思っているので(笑)。
当時は自分の戦い方と他の人の戦い方が違うことに気づいてなかったんです。
今ならわかるんですけどね。
-バンタンでの経験を経て今の自分に役立っていると感じることはありますか?
ただ当時は、誰かに伝えたいではなく、自分の言いたい事を言う、そんなプレゼンばかりしていて、よく先生にもポカンとされてました。
今振り返えるとなんで駄目だったかわかりますね。
本当は、誰に何を伝えて
どう動いてもらいたいか、ということなんです。
ただ、学生時代のプレゼンをやっていなかったら、このことに気づくのもきっと遅かったのかなと思っています。
~
後編に続く
https://www.vantan.com/topics/blog/detail/3151.php
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