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- [全日制]スタイリスト吉田謙一氏が語る“やりたいこと ...
2015.09.29大阪
授業/特別講師/講演会
「えーと、いきなり告知なんですけど、
明日僕のアシスタントについてくれる方、いませんか…?(笑)」
という衝撃の出だしで始まった講演会。
この日のゲストは、スタイリストとして活躍されている吉田謙一さんです!
「明日、ファッション撮影が入っているんですが、専属のアシスタントは別現場を任せているので、
明日の撮影のアシスタントが、急きょ必要なんです。」
まさかのアシスタント募集に、少しざわついた様子の会場。
普段から現場にアシスタントとして入っているバンタン生ですが、
学校生活のふとしたところにチャンスがあるのも特徴的です。
ちなみに、今のアシスタントは昨年の大阪校の卒業生なのだそう。
普段からバンタンの講師としても授業に入ってくださっており、
“ヨシケンさん”の愛称で慕われている吉田さん。実はバンタンの卒業生。
現在は、SHELLYさん、倉木麻衣さん、シシド・カフカさんといったタレントを始め、
雑誌や広告でも幅広く活躍されています。
講演会では、吉田さんがバンタン生だった頃の話題を中心に、
自分のやりたいこととの向き合い方についてお話して頂きました。
「僕が将来のことを真剣に考えたのが、大学3回生の時。
ちょうど就職活動がはじまる時期だったんですけど、“何をしたいか”より“どこに内定をもらえるか”という
就職活動の仕方に疑問を持ってしまって…
それに、企業の説明会で話される内容に、あまり興味が持てなかったんです。
なので、自分たちで社会人の話を聞きに行くサークルを作りました。
教師、DJ、テレビ局の偉い人、会計士…いろんな人の話を聞く中で気づいたことが、
“仕事を楽しんでいる社会人の周りには、同じく仕事を楽しんでいる人が多い”ということ。
なので、“仕事を楽しむ”ということを重視して将来を考えるようになりました。
そんな時、バイト先のテレビ局の方からスタイリストの話を聞いて、その仕事が気になってきたんです。」
こうしてバンタンでファッションの勉強をすることを決めた吉田さん。
その生活ぶりはどういったものだったのでしょうか。
「通う中で考えていたのが、“授業外で何ができるか”ということ。
授業のない日でも学校に来てスタジオを借りたり自習したり、
センスはありませんでしたが、バンタンを利用した学生という意味ではダントツだったと思います(笑)
学校で習うことと、社会に出て実践で役立つスキルって違うんですよね。
いかに在学中に、学校出た時をイメージをしながら授業が受けれるかが、大切なことなんじゃないかと思います。」
「普段洋服を買っていたショップに行って、協力を頼んだこともありました。
『この店のカタログを作りたいから衣装を貸してくれ』、
『モデルもヘアメイクもカメラマンもこっちで用意できるから』って(笑)
バンタンのヘアメイク学部に仲の良い子がいたし、学内にモデルになりそうな子もいたので、
撮影はカメラマンの講師にお願いして…」
「最終的にお店の方がそのカタログを気に入ってくれて、
次のシーズンからはあちらから頼んでいただけるようになったんです。
未だにそのショップとは仲良くさせてもらっていますね」
この一件から、卒業後はアシスタントなどにはつかずに一人で活動し始めたのだそう。
「最初は個人で作品撮りをしたり、たまに美容室などから仕事をもらったり。
そんな時に、クライアントの一人から“自分のブログやホームページを持ったほうがいい”って言われたんです。
ブログを始めたら、たまたま東京のスタイリストの方からコメントをもらえて。
東京に行った時に連絡したら、本当に都合をつけてくださってお会いしたんですが、
その方が某ミュージシャンの担当のスタイリストだったんですよ!
その時に意気投合して、そこから東京のお仕事のお手伝いをさせていただくことになったんです。」
吉田さんが活動を始めるきっかけになったのがブログ。
「今はSNSで自分を売り込める方法がたくさんあるので、どんどん発信していけばいいと思う」
とおっしゃいます。
確かに、Twitterやインスタグラムなどで、自分をアピールできるチャンスがたくさんありますよね!
「バンタンを卒業してから感じている大切なことは2つ。
1つ目は、『発信すること』。
自分の中で考えているだけでは実現するのはむずかしい。
特にこういった業界って、人とのつながりで動いているので…
さっきのブログの例のように、自分から発信することが大事だと思っています。
2つ目は、『アンテナを張ること』。
いかに周りの人に“自分”というアンテナをさしていけるか。
自分の意見を覚えてくれていた人が、また別の人にそれを伝えてくれたりするんです。
そこからやりたいことが実現したりもする。」
約2時間の講演会の中で、学生時代のことからスタイリストとして確立するまでを、セキララに語っていただきました。
最後は後輩でもある学生へのエールが。
「“すみませんでした”で許してもらえるのって学生時代や若い時の特権(笑)。
空気読めてなくてもいいから、思い切っていろいろやってみたらいいと思う。
そういう若いエネルギーや、やりたいことに真っ直ぐな姿を見て、
『この子たちおもしろいな、引き上げてやりたいな』って思う大人がたくさんいるから。
今日参加してくださったことが、これからみなさんが行動するきっかけになれば嬉しいです」
吉田さん、貴重なお時間をありがとうございました!