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- [全日制]シャツに特化した展示会「シャツトキヲク」展 ...
2014.11.21東京
イベント
天井からつるされたシャツ、シャツ、シャツ……!
ようこそ、「シャツトキヲク」展へ!
今回の展示会では、WSデザイナー・スタイリストコース本科生と、インテリアスタイリスト本科生が
それぞれの視点から「記憶」をとらえ、シャツを制作し、空間の中に表現しました。
「12人で、形のないものを形にしました。インテリアチームと一緒に動くのも初めでです」
と榊原さん。
デザイナーの卵たちに、作品のこだわりをインタビューしました!
松田君のこだわりは、シンプルなパターンに、こだわりのグラフィックをプリントしたこと。
「昔聴いていた音楽を聴くと、その時のことを思い出します。
記憶に残っている音楽、曲のCDジャケットを散りばめたグラフィックをプリントし、
シャツの襟、袖、ヨークにほどこしました。
インクジェットプリンターは、最近、ストリートで用いられている技法です。
でも、プリントするのに1mあたり7000円かかるんです。最低でも3mは必要で……」
アルバイトをしながら、寝る間を惜しんで作品作りに励んだそう。
「今週は2日くらいしか寝てないです。就活の面接を終えて、
シャツを搬入しました。1日が24時間だと足りないです」
と、笑います。
フランス語で「君とともに」を意味する『Avec toi』。
デザイナーは君さん。
「親子でペアルックにしたいと思いデザインしました。
1970年代に流行したサファリルックに、花柄を取り入れています。
子供服も大人用と同じデザインで、親子で同じ思い出を作り共有できます」
『hia』デザイナー日高さんが注目したのは、古くから日本に伝わる「背守り」。
「昔、服は反物で作られていました。子供のは一反で作るため、背中に背縫いがありません。
縫い目がない=『目がない』ということで、背中から魔物が入り、
魂がぬけてしまうと信じられていたそうです。そこで、母親は背に縫い目をつけて『魔除け』にしたそうです」
独自の着眼点から、シャツを作った日高さん。
「お母さんが子供を思う、これも大きな意味での記憶かなと思ったんです。
幸せに暮らしていけますように、そんな願いを込めて、大人にも子供にも背守りをつけました」
『Cagbl』デザイナーの桑幡さんは、イギリスのヨークシャー地方を訪れた記憶をシャツに。
「イギリスの伝統的な『スモッキング刺繍』を、子供は胸元に、大人はウェスト部分に入れています。
講師にチェックしていただいた時に『カントリー調すぎる』という指摘されたので、大人のシャツには透け感を足しました」
とても濃い記憶なので……と振り返ります。
榊原さんのブランドは『GHEEGI』。
「背中のプリーツ幅は3cm、1cm、3cmとランダムです。プリーツがなびく様子は、途切れ途切れに思い出す記憶になぞらえています。
特定の記憶ではなく、見た人に解釈を委ねたいと思います。シャツを見て、その人が何かを思い出したり、記憶が呼び起きれば嬉しい」
シャツを吊すリボン、配置、細かな棚はインテリアスタイリスト本科生が制作したもの。
インテリアスタイリスト本科柏田君の「ブルーライト」が静かにシャツを照らします。
LEDの白い光と、廃材の色合いが調和し、海を連想させる優しい光でした。
受注展示会は無事に終了!!
この展示会の経験は、学生たちにとってかけがえのない記憶となることでしょう♪
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