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- [全日制]世界で活躍するメイクアップアーティスト萱野 ...
2014.09.17東京
授業/特別講師/講演会
「現場では、一番早くお弁当を食べ終わらなきゃいけないし、スタッフさん全員に気を配らなくちゃいけない」
と、アシスタント時代の苦労を語る萱野圭衣さん。
バンタンデザイン研究所卒業後、世界的に活躍するヘアメイクに師事。
フリーランスのメイクアップアーティストとして、AKB48、EXILE、日産CM-嵐-、黒木メイサなどを担当してきました。
今回は、懐かしの校舎で、スタッフとともに本音トークを繰り広げます!
「待っていても何も教えてもらえませんが、質問したら師匠は教えてくれました。
メイクアップアーティストさんのノウハウが見られるのは、アシスタント時代だけです」
――フリーになるキッカケは?
「アシスタントさんたちと仲良くなるようにしていました。その人たちがフリーになるタイミングで、だんだんお仕事の依頼が増えるだろうと考えていて……
週5日お仕事をいただくようになったので師匠に相談しました。そうしたら『行っておいで』と」
――師匠の仕事を手伝いながら、周りからの依頼が増えていったんですね?
「そうなんです!! 独立する時、師匠が 『この子、卒業するからよろしくね』と色んな方に紹介してくれたのもありがたかったです」
――アーティストのお仕事をするようになったキッカケは?
「独立してから、あるCM監督さんと恵比寿でバッタリ再会したんですよ。『今、何してるの?飲みに行こうよ』という流れになりまして。
『この日、空いてる?』って聞かれて、撮影現場に行ったら、嵐のCM現場だったんです」
――すごい!! 萱野講師は学生の時から、出会いを大切にしていましたよね
「TSUMORI CHISATOのルックブックも、よく通っていたバーの常連さんからお願いされました。
お仕事の半分は、そうした出会いから生まれたものです」
――アーティストさんとは、どんなお話をされるんですか?
「美味しいご飯屋さんの話とか(笑)世間話ですよ。
でも、どんな話題をふられても返せるように、色々なことに興味を持つようにしています」
続いては、最新作品をチェック!
シンガポールのファッション誌では、ハイブランドのAWコレクションを担当!
――ひとりのモデルさんにかける時間はどれくらいですか?
「この時は、メイクとヘアがセパレート(別々)だったので、1時間半くらいです。
コレクションも見ますし、本も映画も、有名な作品には、目を通すようにしています」
質問タイムでは……
学生
「アシスタントは、お金をもらえないと聞きました。生活できるか不安です」
萱野さん
「バイトは、3つしてました。撮影のスケジュールが3日前とかにくるんです。でも、お仕事は断れない。なので、融通がきくバイトを見つけておくといいですよ」
学生
「アシスタントに求めるものは何ですか?」
萱野さん
「人として魅力がある子! 最初は技術がなくてもいいんです。空気を読む力も大事。
ヘアメイクさんは、人を温かく包み込んであげるようなお仕事。フォトグラファーさんやスタイリストさんは個のが強い方も多いので
場を和ませたり、必要ならアーティストさんのテンションを上げたりもします」
と、親身にアドバイスしてくれました!
――ヘアメイクを目指す後輩たちにメッセージをお願いします!!
「私も、数年前は、皆さんと同じ立場でした。色んな方が『諦めなければ、夢は叶う』と言っていて『大人って、みんなそう言うよなー』なんて思ってました(笑)
でもね、私も、実際ヘアメイクとしてご飯が食べられています。挫折することはあると思います。お金がない、体力的に辛い、本当にこれでいいのかな……とか。
自信がなくなることもあります。でも、それを乗り越えて続けることが大変なんだと思います。
みんなと会えたのも何かの縁。現場で会えたら、すごく嬉しいです!!」
第3タームでは、「年代別メイク」に挑戦するメイクアップアーティスト基礎科の学生たち。
先輩からのメッセージが、表現に活かされることを期待しています!