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2013.01.09東京大阪
授業/特別講師/講演会
今日は、ハイスクール1年生を対象にスタートした
アートディレクター・えぐちりか講師のトライアルワーク授業の
様子をレポートします
えぐち講師に指導していただくのは、1月末までの6回授業。
ヘアメイク科の学生たちがそれぞれ、
自分のサロンを立ち上げるという課題なんです★
まずは、サロン名・ターゲット・場所・コンセプトを決めて、
そのあとに、サロンのポスターをデザインするというもの。
ポスターの中には、サロン名のロゴはもちろん、
コンセプトのコピーも入ります
学生たちにとっては、ポスター制作という
グラフィックの作業もまったく初めての話
この日はその初回ということで、えぐち講師のお仕事について
これまでの歩みや、仕事の流れ、作品をご紹介いただいて
グラフィックやコピーの作り方を感じてもらうという内容です
まず、えぐち講師が話してくださったのは
「アートディレクションの可能性」
広告会社でアートディレクターとして働きながら
現代アート作家としての活動もしているえぐち講師。
最近では、ジュエリーのデザインやスポーツ選手のユニフォームの
デザインも依頼されるとのこと。
カーリングの『チーム青森』のユニフォームの依頼を受けたときには
「カーリングは心理戦のスポーツなので、とにかく強く見せたい」
というリクエストを受けて、えぐち講師は
「何かを背負って戦う人は強そう」
というアイデアを思いつき、青森の漁師さんから大漁旗を送っていただいたそうです
そして、その大漁旗をユニフォームの腕の部分に加えました
このプロジェクト、余った旗は応援フラッグを作って駅や街に展示したり、
応援用の手袋を作ったりして、どのように『チーム青森』を盛り上げ、
更には青森をはじめ東北全体をどのように元気にしていくか……
というところにまで広がっていきました。
もともとは、ユニフォームのデザインというお仕事が、
こんなにも大きな企画となっていったのだそうです
まさにアートディレクターの醍醐味は
「何にでも形を変えられる」ということなんですね
続いて、現代アート作家やアートディレクターの道に
進むきっかけとなった、たまごをモチーフにした食器の作品「EGG DISH」のお話や、
子どものころから料理や手芸好きだったことが活かされた
ニューヨークと東京でのドコモダケの展示「HOW TO COOK DOCOMODAKE?」、
川崎市岡本太郎美術館での、3400枚の下着で作った花畑の展示「秘密の花園」などを
紹介してくださった、えぐち講師。
「経験の全部が仕事につながっていくんです」という言葉には
とても重みがあります
また2年前に出産をして、ママとしての顔も持つえぐち講師は
出産後、アイデアの引き出しがまた増えたといいます
最後に今回の課題に対して、学生たちに心がけてほしいこととして
「自分がやりたいことは何なのか? 表現したいことは? それをしっかり考えてほしい」
「私は見た人を楽しませ、『なるほど』と納得してもらえることを大事にしている。
とにかく来週までにいっぱいアイデアを出してきてほしい」
と、話されたえぐち講師。
初めての世界で、少々とまどいの表情を見せる学生たちでしたが
きっとこの授業を通して、新しい発見が生まれるはずです
みなさん、がんばってチャレンジしてみましょうね