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2016.08.27東京
授業/特別講師/講演会
教室には、「※学生立ち入り禁止※」の張り紙。
教室にあるブランドブックを、無言で一枚一枚ページをめくる審査員たち。
今回は、「アジアファッションコレクション」第一次審査の様子をレポートします!!
————— AFC(アジアファッションコレクション)とは?
アジアのファッション産業のさらなる発展を目指し、アジア各国機構と連携しアジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートするプロジェクト。選出されたブランドは、ニューヨークのランウェイデビュー後、日本を含むアジアでの販売や受注を目的とした事業化支援プログラムにも参加できます。
▶http://asiafashioncollection.com/
応募者は、バンタンデザイン研究所の在校生はもちろん、他校の学生、卒業生、高等部生もいます。
今回の応募者は70名。
まず、ブック審査が行われ、合計点の高い20名が第二次審査(トワル審査)に進むことができます。
では、応募作品の一部をご紹介しましょう。
まずは、表紙に本物の花をあしらった、レディースブランド『EMIWASA』。
2017AWは、バンコクのチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットからインスピレーションを得て、柄と柄の関係などをデザインに落とし込みました。
R&S YAMADAは、『Less But Better』。
BASIC SIMPLE NORMALをキーワードに、幾何学的な模様をデザインに散りばめました。
"街から都会へ引っ越しする青少年"をテーマにしたDairiku Okamotoの「DAIRIKU」。
旅の記憶をコラージュでつづりながら、モーテルのキー、レシート、地図などを加えることで独自の世界を表現。
『ep a la mode』のテーマは”訪れた思春期”。
子供と大人の間の複雑なポジション、身体や関心事の変化、不安定な時期をデザインにしました。
デザイナーLEE HYOWONはヘアアーティスト、メイクアップアーティストなどをメインターゲットに、パンクモードストリートブランドを提案。
コラージュは、ポップアートを思わせる仕上がりに。
審査を終えた審査員のお二人は応募作品に、どのような印象を持たれたのでしょうか?
青木 明子さん
「皆さん、自分が好きなことは確立されているなと思います。気持ちは伝わるのですが、デザインにはオリジナルな世界観が必要です。最終的に大事なのはデザイン。どんなにコラージュが良くても、デザインがいいとは限りません。自分だけの世界ができていないとダメ。『この人、どんな人なんだろう?』と思わせるような、よりパーソナルな表現が欲しいですね」
山本 亜須香さん
「絞り込むのはとても難しいです。自分のクラスの学生に関しては、当初よりクオリティーが上がったなという印象はありました。個人的には、東京ならではのカルチャー&トレンド感がもっとあってもいいと思います。一部の人からは『今のトレンドをくみつつ、次のトレンドを提案する』という感じがありました」
こうして、静かな熱戦はひとつの区切りを迎えました。
第二次審査に進む20名のデザイナーは……?
ますます目が離せない「アジアファッションコレクション」の今後に、どうぞご期待ください。
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