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2014.01.22東京
授業/特別講師/講演会
ユニクロやセブン-イレブンなど、日本を代表する企業のブランディングを手がける、アートディレクター・クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが、バンタンデザイン研究所で講演会を行いました。
トップクリエイターから直接話を聞ける貴重なチャンス!ということで、グラフィックデザイン学科、イラストレーション学科を中心とした熱心な在校生が会場に詰めかけました。
「医者に行くとき、患者さんは何かしらの症状を感じています。その原因や治療法を、医者は相手の話を聞きながら考えます。これが、僕が手がけているデザインの仕事に近いんです」
と佐藤さん。
「次の100年に向けて企業のブランドをプレミアムなイメージで統一してほしい」
というものでした。
その方法や手段は、すべて佐藤さんに委ねられたと言います。
実はヤンマーは、日本では「ヤン坊、マー坊」のイメージが強いですが、海外では圧倒的な技術力をベースにプレジャーボートのエンジンシェアNo1を誇り、世界の海から絶大な信頼を得ているブランドです。このように日本と海外でバラバラな企業イメージを高い技術力とサービスを有する唯一無二の「プレミアムブランド」として統一すべく、プロジェクトがスタートしました。
そのブランドイメージを発信するため、世界最高レベルの高出力を実現する新型エンジンを搭載したエクスプレスクルーザーのプロトタイプや、日本の農業の新しい姿を提案するトラクターのコンセプトモデルを発表。また、機能性とファッション性を両立する農業ウエアを開発し、それらにのせて新ロゴの露出を高めていきました。さらに、“洋上のF1”と評されるアメリカズカップにおいて、昨年の優勝チームのテクニカルパートナーを務めたり、プロジェクトの発表にあわせて「ヤンマープレミアムカップ」というサッカーの国際親善試合を開催するなど、多方面から「プレミアムブランド」であるヤンマーのイメージを訴求していきました。
ちなみにプロジェクトの発表会はヤンマープレミアムカップの前日に実施。ヤンマー創業以来、もっともメディアに注目された日になったとか。
「ブランディングとは、『本質的価値』×『戦略的イメージコントロール』。いいものを作っていれば売れたのは、50年前の話。物が飽和した現在、戦略的に伝えなければ、だれも買ってくれません。デザインは言葉の壁を超えて伝える力を持っているので、グローバル化した今の世の中で、ひとつのブランドイメージを発信していくのに非常に有効です」
とのこと。
「デザインには、社会の中で産業や文化に大きな変化をもたらすほどの大きな力があるんです」と佐藤さん。
まさに価値観が変わるような、とても刺激的なお話でした。
「一緒に働きたいのは、どういうタイプの人ですか?」
「プロジェクトのスパンはどれぐらいにゴールを設定しますか?」
「普段、どんなことから刺激を受けますか?」
など、今、目の前にいるからこそ聞ける質問を投げかける学生たち。
佐藤さんは熱心に学生の質問に答えてくれました。
学生たちにとって、将来のヴィジョンを大きく広げる講演会になったようです。
さらに講演会後には、グラフィックデザイン本科生のポートフォリオ、作品を見てもらい、個別にアドバイスをいただく事が出来ました!
佐藤可士和さん、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!
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