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- 卒展まであと2ヶ月弱...!! 「トワルチェック」に ...
2013.01.07東京大阪
授業/特別講師/講演会
2013年2月23日&24日の2日間にわたって行われる卒展に向けて、
トワルチェックが行われました
トワルチェックとは…
デザインから服を作る際、シーチング(専用の白い布)をトルソーに着せて、
立体的なデザインに落としこみます。
イメージと、パターンを照らし合わせていく大切な作業なんです♪
コレクションデザイン研究科(3年生)の学生は、
3体以上の作品を発表するのが課題となっています
鈴木さん
「ブランド名は『ViVi joanne Anais dorsbien』!!
ヴィンテージ感とパステルカラーで、女の子の二面性を表現します。
シーズンテーマは、『Egoism・Romantica(エゴイズム・ロマンチカ)』
春夏のコレクションです」
夢を持ち続けるすべての人へ贈るブランド。ガーリィな雰囲気が特徴です。
鈴木さんは、なんと7体の作品を発表予定なんだとか
鈴木さんのトワルを確認した鷹尾講師は…
「パフスリーブの縫い付け部分を、もう少し盛り上げて縫い付けた方が可愛いです。
あとね、わきせん(横の部分の縫い目)が垂直に伸びていないわよ…。
ちょっとコレには違和感を感じますねぇ。モデルさんも着られるとは思いますけど…
きっと着心地が悪いと思うの。私はコレを許すことはできないわ。」
と優しく諭します
VANTAN CUTTING EDGE(バンタンカッティングエッジ)2012で、
優秀作品賞2位を受賞した澤潟(おもだか)さんは、
オリジナルブランド『MAUCO』で5体分のデザインを発表予定
澤潟さん
「講師の方々に、本番と同じ生地を使ってデザインを見せる日まで、
あと2週間しかないんです…。スピードアップですね」
学生達が熱心に取り組むのは「ピン打ち」という作業
布を、半身だけピンで留めていきます。
鷹尾講師
「家庭洋裁と異なるのは、こうしたトワルを組むこと。
精度が上がり、より正確な立体感をつかむことができます。
レディースは、右のパターン、メンズは左のパターンを作るのが普通なんですよ。」
清水君
「ブランド名は『Reclame』。メンズのラインです。
25~30年後の新しい未来の既製服を作りたい。
将来は『フォーマルな場ではスーツを着る』みたいな縛りが
無くなっていてほしい、というところから発想しています。」
透明な素材を使ったフードや、ジャケットのようなポンチョなど遊び心満載です
熊坂くん
「Gジャン的なブルゾンを作ります。ブランド名は『kumasaka』です。仮ですけど(笑)
今は、江角講師のもとでインターンをしています。」
コレクションピースの制作に携わっているだけあり、黙々と作業に打ち込む姿が印象的でした
熊坂くん
「ファッションに目覚めたのは、小学6年生の時です。
デザイナー志望で。他の道はないと思いました。」
と力を込めます
鷹尾講師
「バンタンで教えて、もう10年になります。
最近は、学生の潜在的に持っている感性を引き出す授業に力を入れていますね。
この学校の長所は、基礎科の時に徹底的に『感覚的に服を捉える』訓練をするところ。
先に技術ばかり教えてしまうと、『服はこうでなくちゃいけない』という
小さな枠にとらわれてしまいがち…。大きな感性で捉えているのは素晴らしいです。
短所としては…ファスナー、えり、など細部に苦戦する学生が多いことかな。
パターンの専攻ではないからこそ、その難しさを肌で感じているようです。
数字もいっぱい出てきますしね。」
王くんは台湾出身。
「日本のファッションがいいです。将来は日本でアパレルに就職したい。
いつかはデザイナーになりたい。」
と目を輝かせます
前見頃の中心にジッパーをつけ、個性的なジャンプスーツをデザインしました。
気になるテーマは…「奇妙なリンゴ村」!!
「テーマの説明をするのは、ちょっと難しいね(笑)できあがった服を見てください。」
と話してくれました
旧正月はいつも卒展と重なってしまうため、故郷には帰れないそう
「でも、しょーがないね!!」と笑います。
それぞれの熱い思いが、作品に込められています。
集大成である卒展まで、あと2ヶ月弱…。
学生たちのデザインは、どこへ向かい、どんな形に昇華するのでしょうか…?
卒展コレクションデザイン研究科のショーに、どうぞご期待ください